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【国際】フォルクスワーゲン、フォードのクロスオーバーEVにプラットフォームが採用。戦略順風

 独自動車大手フォルクスワーゲンと米フォードは3月14日、フォードがフォルクスワーゲンの電気自動車(EV)プラットフォーム「モジュラー・エレクトリック・ドライブ・ツールキット(MEB)」を活用する提携を発表した。フォルクスワーゲンのEVプラットフォーム戦略のコスト競争力が強化されるとともに、フォードもEV生産を加速できる。

 フォードは今回、欧州市場向けのクロスオーバーEV車種でMEBを採用し、ケルンの工場で2023年から生産を開始。生産台数は年60万台だが、最終的に60万台まで増やす予定。2車種目以降については未発表。フォルクスワーゲンは、すでにMEBを5社10モデルに提供することが決定済み。2021年時点でも約30万台の生産実績がある。フォードは2021年8月、ホワイトカラー職を中心に、グローバルで約1,000人の希望退職制度を発表しており、構造転換を進めている。

 フォルクスワーゲンは2021年3月、製品開発でソフトウェアを軸にする「ACCERELATE」戦略を発表。さらに、同7月には「NEW AUTO」戦略を発表し、「メカトロニクス」「ソフトウェア」「バッテリー&充電」「モビリティ・ソリューション」の4つのテクノロジープラットフォームを柱とし、新たな時代の自動車で、収益性を大きく高める方向性を示した。市場では、欧米中の3つの地域を主戦場と位置づけた。今回話題のMEBは、メカトロニクス・プラットフォームの重要部分となっている。その他のプラットフォームでは、M&Aを活発化している。

 同社は、2021年にEVの生産台数を約2倍に伸ばし45万台を突破。EV市場では、欧州で1位、米国2位。中国でも販売台数が2020年から4倍以上の93,000台となった。財務では、販売台数は前年比6%減だったが、売上は12%増で2,502億ユーロ。商品ポートフォリオと価格戦略、経費削減が奏功し、営業利益は2020年比で約2倍となり200億ユーロ水準に。営業利益率も前年の4.8%から8.0%に上昇した。当初2023年に設定した研究開発費と設備投資を除くコスト削減10%の目標はすでに達成。2019年比で40億ユーロのコスト削減に成功している。

【参考】【国際】フォルクスワーゲン、2030年までに欧州でEVバッテリー240GWh生産体制へ(2021年3月18日)

【参照ページ】Volkswagen and Ford expand collaboration on MEB electric platform
【参照ページ】Volkswagen Delivers on NEW AUTO Strategy, Laying Basis for 2022
【参照ページ】One year of ACCELERATE strategy: Volkswagen strengthens efficiency and speeds up transformation
【参照ページ】Volkswagen is accelerating transformation into software-driven mobility provider
【参照ページ】NEW AUTO: Volkswagen Group set to unleash value in battery-electric autonomous mobility world

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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