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【国際】TNFD、フレームワークのベータ版第2版発行。指標・目標で検討進む

 自然資本観点でのリスク・機会の情報開示を検討する自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は6月28日、TNFDフレームワークのベータ版第2版を発行した。議論の叩き台とし、2023年秋の最終提言書発行を目指す。

【参考】【国際】TNFD、フレームワークのベータ版初版発行。ダブルマテリアリティを明記(2022年3月17日)

 今回の第2版は、3月に発行した初版をベースとし、追加で策定した要素を記載している。具体的には、指標と目標値を策定するための設計手法案や、LEAP(Locate, Evaluate, Assess, Prepare:発見、診断、評価、準備)の一環として、依存性評価、インパクト評価、優先地域の特定の実践ガイダンスを盛り込んだ。金融機関向けのLEAP(LEAP-FI)手法も強化した。

 特に積み残しとなっていた依存性、インパクト、リスク及び機会の「指標・目標」では、科学の複雑さと、比較可能な情報に対する市場関係者の需要との間でバランスをとることを重視。その上で、評価指標と開示指標を区別し、開示指標は、市場関係者のリスクマネジメント及び意思決定に必要な情報に限定することを認めた。また、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)と同様にセクター特有の評価指標も開発する予定。

 また、今回の第2版では、TNFDのナレッジパートナー16機関をスタンダード設定団体や科学団体が推奨する既存の評価指標を集め、例示として掲載した。2022年11月と2023年2月に発行予定の第3版、第4版でも、例示指標を増やす考え。

 TNFDは、2023年9月の最終報告書までに、開示指標をまとめる計画。また、他の機関も同様の作業を進めていることを認識しており、完成までにレビュー機関を設け、他の機関との調整も図る。

 今後TNFDは、7月1日から2023年6月1日まで、ベータ版フレームワークのパイロット実証を行う。そのため今回、参加企業向けの実務ガイダンスも策定した。

【参照ページ】TNFD releases second iteration beta framework including initial guidance on metrics

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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