
マネーロンダリング・テロ資金供与対策(AML/CMT)に関する金融活動作業部会(FATF)は6月28日、監視強化対象「グレーリスト」からトルコとジャマイカを除外した。
FATFは、マネーロンダリング、テロ資金供与、拡散資金供与に対抗するために、リスクの高い国・地域を監視下に置き、「グレーリスト」として発表している。FATFは、グレーリスト掲載国・地域に対し、合意された行動計画を期限内に速やかに完了するよう求めており、進捗状況の報告を受けている。
2024年2月以降にFATFによる進捗状況レビューを受けた国は、ブルガリア、ブルキナファソ、カメルーン、クロアチア、コンゴ民主共和国、ハイチ、ジャマイカ、マリ、モザンビーク、ナイジェリア、フィリピン、セネガル、南アフリカ、南スーダン、タンザニア、トルコ、ベトナム。また、ケニア、ナミビア、シリア、イエメンは報告の延期を選択。さらにFATFは別途、モナコとベネズエラもレビュー対象としている。
今回の決定では、トルコとジャマイカのグレーリスト除外が決定した。トルコに関しては、金融当局がAML/CMTに関する対策を大幅に強化したことを評価。特に、懸案だったNGOに対するAML/CFTに関しても、リスクアプローチを用いて対策を強化しつつ、合法的なNPO活動を混乱させたり、阻害したりしないことを保証するための措置を講じたと認めた。
ジャマイカに対しては、同様に、金融当局がAML/CMTに関する対策を大幅に強化したことを評価した。
【参照ページ】Jurisdictions under Increased Monitoring - June 2024
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