EUの専門機関の一つ、欧州化学機関(ECHA)の加盟国委員会(MSC)は1月19日、2,2-ビス(4'-ヒドロキシフェニル)-4-メチルペンタン等6物質を、REACH規則の対象となる高懸念物質(SVHCs)候補物質リスト(Candidate List)に追加した。
今回、候補物質リスト入りしたのは、
- 2,2-ビス(4'-ヒドロキシフェニル)-4-メチルペンタン:生殖毒性
- ベンゾ[k]フルオランテン:発がん性、難分解性・生体蓄積性・毒性(PBT)、高難分解性・高生体蓄積性(vPvB)
- フルオランテン:PBT、vPvB
- フェナントレン:vPvB
- ピレン:PBT、vPvB
- ウンデカフルオロヘキサン酸およびアンモニウム塩:健康と環境に重大な悪影響
SVHC候補物質リスト入りした物質は、今後EU域内での使用に特別な許可が必要な「認可対象物質」になる候補として位置づけられるため、「候補リスト」と呼ばれている。候補物質リストに掲載されると、生産、加工、輸入、販売者は、0.1%(重量パーセント)を超えるSVFC含有製品について、それら物質を含むこと等を取引相手に伝える義務を負う。また、事業者単位で全ての製品に含まれる各SVHCの総量が年間1tを超える場合、ECHAに報告する義務を負う。
【参照ページ】MSC unanimously agrees that Bisphenol A is an endocrine disruptor