米タイヤ大手グッドイヤーは11月4日、米オハイオ州の公共交通機関SARTA(スタークエリア・リージョナル・トランジット・アソシエーション)との間で、燃料電池バスに同社のインテリジェント・タイヤを装着する実証テストを実施すると発表した。
今回の実証では、グッドイヤーが開発したプロトタイプ・タイヤとインテリジェント・タイヤ・センサーを、SARTAが運行する燃料電池バスに装着するというもの。インテリジェント・タイヤ・センサーでは、TPMS Plus車載センサーを活用し、タイヤの状態に関するデータをグッドイヤーのクラウド環境「モビリティ・クラウド」にリアルタイムで送信。アルゴリズムを用いて、タイヤの性能や車両の状況に関する解析を行う。これにより、SARTAの運用コスト削減、車両のダウンタイム低減、環境フットプリント削減等につなげる。
グッドイヤーとしては、タイヤの性能にとって重要な、トレッドの摩耗、転がり抵抗、タイヤ寿命に関し、燃料電池バスの実証データが得られるとともに、今後開発する電気自動車(EV)用タイヤの設計にも活かす。
今回の実証は、ディーゼルバス5台と燃料電池(FCV)バス5台の計10台のSARTA車両で実施する。
【参照ページ】GOODYEAR AND SARTA COLLABORATE TO ADVANCE INTELLIGENT TIRE TECHNOLOGY AND SUSTAINABLE MOBILITY