野村ホールディングス傘下の野村證券は11月28日、企業によるESG自己株式取得(自社株買い)のためのサービス提供を開始したと発表した。森六ホールディングスが最初の案件となる。
ESG自己株式取得とは、企業が実施する自己株式取得に関連付けて、ESG関連プロジェクトに資金を拠出する仕組み。株主還元策として自己株式を取得しつつ、自己株式の市場買付で生じるアウトパフォーマンスを上限に、ESG関連の事業投資、カーボンクレジット等の購入、寄付等に資金を拠出する。
アウトパフォーマンス額の算出では、買付期間における株価(終日VWAP値)の単純平均値をベンチマークとし、立会内市場での買付価格(加重平均価格)がベンチマークよりも安い価格となった場合に、その差額をアウトパフォーマンス額とする。なお、自己株式の立会内市場での買付は、同社が提供するアルゴリズム取引を活用した取引一任サービスを通じて行われ、期待されるアウトパフォーマンスの有無や程度については、市場環境や取引一任サービスにおける買付内容に依拠させる。
【参照ページ】ESG自己株式取得サービスの提供を開始