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【国際】世界で最も持続可能な都市、フランクフルトが1位に

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オランダの建設エンジニアリング大手、アルカディスは2月9日、世界で最も持続可能な都市を選出するSustainable Cities Indexを公表した。同インデックスは世界31か国50都市について、人々の生活の質(People)、環境(Planet)、経済(Profit)という3つの分野におけるサステナビリティ指標を集計し、ランキング化したものだ。

世界で最も持続可能な都市に選ばれたのはドイツのフランクフルトで、次いで、ロンドン、コペンハーゲン、アムステルダム、ロッテルダムが上位5都市に輝き、ヨーロッパが上位を独占する形となった。

グローバル金融の中心地でもあるフランクフルトとロンドンは共に経済(Profit)のサステナビリティにおいて高く評価されたほか、フランクフルトは環境(Planet)分野でも首位に立ち、ロンドンは優れた医療制度と高等教育システムが評価され人々の生活の質(People)で上位を獲得し、それぞれ総合1位、2位に輝いた。日本からは東京が21位に選出されている。上位10都市は下記の通り。

  • 1位:フランクフルト
  • 2位:ロンドン
  • 3位:コペンハーゲン
  • 4位:アムステルダム
  • 5位:ロッテルダム
  • 6位:ベルリン
  • 7位:ソウル
  • 8位:香港
  • 9位:マドリッド
  • 10位:シンガポール

昨今、地球の都市化はますます進行している。現在世界人口の54%が都市で暮らしており、都市は世界の経済活動の7割と温室効果ガス排出の8割を担っている。同インデックスは、より持続可能な都市は人々の生活の質が高く、一人当たりの温室効果ガス排出量が少ないという事実を示している。

アルカディスにて英国都市担当役員を務めるKeith Brooks氏は「ユートピアのような都市など存在しない。今回の調査結果からも分かる通り、本当の意味でサステナビリティを実現するためには人々、環境、経済という3つの要素の間でいかにバランスを取るかが重要になってくる」と語った。

また、今回の結果からは、どの都市においても経済、環境面に対する取り組みと比較して人々の生活の質向上に対する取り組みが遅れているという傾向が垣間見える。Brooks氏は「とりわけアジア、中東、南米エリアの、経済面のサステナビリティに注力することで急速に発展を遂げてきた都市にとっての課題は、人々の生活を中心に考え、環境の悪化により生活の質向上に歯止めをかけないようにすることだ」と語る。

今後世界中で都市の居住人口がますます増えることが予想される中、どのように持続可能な都市づくりを進めていくかは経済、環境、社会の全ての面において非常に重要な課題となってきている。ランキングの詳細は下記から確認可能。

【報告書ダウンロード】Arcadis Sustainable Cities Index Report
【参照リリース】Sustainability of global cities held back by social factors, says new index

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