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【アメリカ】アップル、セリーズ・カンパニー・ネットワークに加盟

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 サステナビリティに関する国際アドボカシーNGOのセリーズは5月14日、セリーズ・カンパニー・ネットワークの新会員として米IT大手のアップルを承認したと発表した。同ネットワークは役員クラスがサステナビリティに対するコミットメントしており、自社のビジネス戦略へのサステナビリティの統合に向けて取り組んでいる企業らで構成されるグローバルイニシアチブだ。同ネットワークへの参画にあたり、アップルは引き続き投資家や環境・市会団体らステークホルダーと関わりながら、環境・社会面に関する取り組みおよび情報開示を改善し続けていくことを約束している。

 アップルは既に自社のエネルギー調達100%再生可能エネルギーにするとコミットしており、その一環として先日も米国カルフォルニア州モントレーにおける130メガワットの太陽光発電プロジェクトを公表したばかりだ。同プロジェクトは商業用の太陽光発電プロジェクトとしては歴史上最大の規模となる。加えて今年の4月には中国にて合計40メガワット発電可能な2つの太陽光発電所を2つ建設すると発表している。(※参考記事:「【アメリカ】アップル、「2015環境責任報告書」を公表、新たに2つの環境プロジェクトを開始 」)

 現在アップルは米国における事業の100%、世界全体の事業の87%を再生可能エネルギーで賄っており、世界全体で100%再生可能エネルギーにするという目標に向けて着実に前進している。

 また、同社は最終組み立て行程においてベンゼンとn-ヘキサンの使用を禁止するなど、環境保全以外にもサプライチェーン上の健康や安全問題にも積極的に取り組んでいる。

 セリーズの代表を務めるMindy Lubber氏は「アップルはここ数年間でサステナビリティに向けて大胆なコミットメントを打ち立てた。我々はアップルとこの取り組みの継続に向けて協働できることを楽しみにしている。アップルは、気候変動や水不足、製品サプライチェーンにおける労働、人権の問題といった差し迫ったサステナビリティ課題について、企業に残された時間はもう少ないことをよくわかっている」と語った。

 アップルは2014年にも米国政府に対して気候・エネルギー政策の強化を求めるセリーズの気候宣言に署名している。同宣言の署名企業数は現在1350社を超えており、政府の政策意思決定に影響力を及ぼしている。

 名だたるグローバル企業が世界のサステナビリティ向上という共通のゴールに向かって協働しているセリーズ・カンパニー・ネットワークに新たにIT業界の巨人アップルが加わったことで、同ネットワークの影響力や活動はさらに大きく広がっていきそうだ。

【参考サイト】Ceres Company Network
【参照リリース】Apple Joins Ceres Company Network
【団体サイト】Ceres

(※写真提供:Vytautas Kielaitis / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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