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【北アイルランド】循環型経済への移行は13,000以上の雇用を創出。WRAP調査

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 循環型経済の推進は環境だけではなく雇用にも好影響をもたらす。そんな興味深い研究結果が示された。持続可能な資源活用を推進する英国のNGOのWRAPは9月30日、北アイルランドの循環型経済に関するレポート、"Job Creation in the Circular Economy – Increasing Resource Efficiency in Northern Ireland(循環型経済で雇用創出:北アイルランドの資源効率化促進)"を公表した。

 同レポートによると、北アイルランドが循環型経済に移行した場合、食料・飲料、バイオリファイリング(再生可能資源のバイオマスを原料にしたバイオ燃料や樹脂などを製造するプラントや技術)、バイオエコノミーなど多様な分野において新たな13,000以上の雇用を創出できるという。また、同レポートでは 循環型経済においては、製造業の発展を可能にする再生可能エネルギーやスマートグリッドの役割も雇用創出を実現する上で重要な要因となるとしている。

 今回のレポートは、北アイルランドの労働市場および経済の活性化に向けた方策としての循環型経済の可能性について理解を深めることを目的としている。金属や化学物質などの資源を家庭・産業廃棄物から摘出する新たな方法を探索している研究者や企業らによるネットワークのReNEW(Resource innovation Network for European Waste)およびWRAPが協働で作成した。

 北アイルランドの環境大臣を務めるMark H Durkan氏は同レポートの公表にあたり、「循環型経済の構築は、経済と環境の双方をWin-Winの関係にする。天然資源の回収、再利用、修理、再製造、リサイクリングは時代の要請に応じる行動だ。循環型経済は環境に優しく、この地域の主要な分野で一旦使用された貴重な資源を再利用し、経済成長を促すことができる」と述べた。

 また、同氏は「伝統的な経済モデルとしての作る、使う、捨てるから脱却し、減少している天然資源や価格の不安定さが増大しているエネルギーコストについて現在我々が直面している脆弱性が改善される」と語り、政府、企業、地域が連携して循環型経済によってもたらされる絶好の機会を活かし、経済を促進するために協働することが必要だと強調した。

 同レポートが示す通り、循環型経済の推進は環境負荷の軽減や資源保護だけではなく新たな雇用を生み出し、経済成長のドライバーとなりうる。世界全体で経済モデルの大幅な転換が迫られる中、政府や企業はどのように新たな機会を見出していくかが問われている。

【レポートダウンロード】Job Creation in the Circular Economy – Increasing Resource Efficiency in Northern Ireland
【参照リリース】More than 13,000 jobs could be created if Northern Ireland moved to a circular economy
【団体サイト】ReNEW
【団体サイト】WRAP

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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