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【スウェーデン】イケア、製品に使用する綿の100%を持続可能な調達へ

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 家具大手のイケアは10月30日、2015年9月よりイケア製品に持続可能な綿のみを使用すると発表した。今後は節水をし、化学肥料や殺虫剤の使用を控えるなど持続可能な形で栽培された綿だけを調達する。100%持続可能な綿の調達を実現するのはグローバル大手小売企業としてはイケアが初めてとなる。

 綿はイケアにとって重要な原材料の一つで、ソファーからタオルまで同社の様々な製品に使用されている。しかし、従来の綿栽培は大量の水や化学肥料を必要とし、環境だけではなく農家にとっても大きなコスト負担となるなど、そのサステナビリティが課題となっていた。

 そこでイケアは2010年にWWF(世界自然保護基金)らとともに持続可能なコットンの調達を推進する国際イニシアチブ、「ベター・コットン・イニシアチブ」を設立し、持続可能なコットンの普及に取り組んできた。2015年9月以降、同社の調達する全ての綿が、同イニシアチブの定めた基準「ベター・コットン・スタンダード」を満たしたものとなる。

 現在イケアは全世界の綿生産の約0.7%に相当する量をインド、パキスタン、トルコ、中国、ブラジル、米国などから調達しており、綿業界へ与える影響はとても大きい。

 イケアの綿調達責任者を務めるPramod Singh氏は「今年はイケアの綿における新たな時代の幕開けだ。綿の100%をより持続可能な方法で調達するという目標を達成したことは素晴らしい功績だが、それは同時に100%を維持し、世界中の綿農家がより持続可能になるための更なる支援の方法を探すという新たな挑戦の始まりでもある」と語る。

 イケアは持続可能な綿の調達以外にもFSC認証を取得した森林からの木材調達、再生可能エネルギーの導入など、様々な側面からサステナビリティ向上に向けた取り組みを進めており、もはやサステナビリティは同社にとって競争優位の源泉となりつつある。

【参照リリース】IKEA announces major cotton milestone
【企業サイト】IKEA

(※写真提供:ALEXANDER LEONOV / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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