20の主要経済国は11月30日、パリで開催される国連気候変動会議の開幕に合わせて世界的なクリーンエネルギーのイノベーションを政府および民間が加速的に実現する誓約、"Mission Innovation"を発表した。合意した国々は世界のクリーンエネルギーの研究開発の80%を担っており、その投資額は約100億米ドルと試算されている。今後5年間でその投資額を2倍の200億米ドルまで拡大する。
この誓約はマイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏が取りまとめた民間企業のイニシアチブ、Breakthrough Energy Coalitionと対になって締結されたものだ。(参考記事:「
【フランス】ビル・ゲイツら、ゼロカーボン・エネルギー技術に投資するBreakthrough Energy Coalitionを発足」)Breakthrough Energy Coalitionに参加している10ヶ国28の投資家は、Mission Innovationの国々の調査プログラムから輩出される初期段階のエネルギー企業が研究フェーズから市場へと出る際、投資を通じてそのリスクを肩代わりし、世界中のクリーンエネルギー技術の商用化とスケールを目指す。
Mission Innovationの参加国はそれぞれのイニシアチブの詳細について共同声明を発表しており、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、ノルウェー、韓国、サウジアラビア、スウェーデン、英国、北アイルランド、アラブ首長国連邦、米国が含まれている。
国際政治と産業界との協働による新たなイニシアチブにより、クリーンエネルギーへの研究開発、投資を更に加速させ、低炭素社会・経済に移行するための迅速な意思決定と行動が世界レベルで進展することが期待される。
【参照リリース】20 Major Economies to Double Clean Energy R&D
【参考サイト】Mission Innovation
【関連サイト】Breakthrough Energy Coalition
【参考サイト】Breakthrough Energy Coalition 投資原則
【参考サイト】Mission Innovation Joint Statement
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