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【アフリカ】J&J、世界的な公衆衛生戦略発表。南アフリカを中心にプログラム展開 2016/04/29 最新ニュース

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ジョンソン・エンド・ジョンソンは4月5日、南アフリカのケープタウンで同社の世界公衆衛生戦略を公式発表した。この戦略は、HIV、結核、母親・新生児・子供の健康の3つを重点領域とし、最初の取り組みは南アフリカから始める。同戦略を通じて、同社が持つ公衆衛生対応力や経営資源を動員し、需要の大きな公衆衛生の分野で持続可能で測定可能なインパクトを起こしていく。同社は1936年にアフリカにおいて事業を開始しており、科学的根拠に基づいた医療ソリューションを同地域に拡大していきたい考えだ。将来的には今回3つに絞った重点地域を他の分野にも拡大していく。

 この取り組みについて、ジョンソン・エンド・ジョンソンの国際公衆衛生部門の責任者であるJaak Peeters氏は、「現地の能力構築と現地への権限移譲が持続的な成果を収めるために重要である」と語っており、また、同部門の上級役員であるAlma Scott氏は「私たちは、現地への権限移譲とパートナーシップによる課題解決が、公衆衛生に係わる課題に対して一石を投じる可能性を最も秘めていると学んできた。現地への権限移譲とパートナーシップは、地域経済を活性化させ、インフラ投資を呼び込むことにもなりうる」と語った。

 戦略の実施においては、同社の世界公衆衛生戦略・アフリカオペレーションチームが、同社の各グループ企業の選抜チームの協力のもと担当する。現地の物流パートナーと協働し、戦略を現地プログラムに落としこむ。また同時に、アフリカの学術機関や起業家らとも協働し、スタートアップ起業が医療関連ビジネスを実施していけるようなインキュベーション施設も設立していく。現在、同社グループは、アフリカ地域に3つの事業所を有しており、今年中に世界公衆衛生戦略実施のためのサテライトオフィスをケニアとガーナに開設する予定だ。

 今回の発表では、すでに開始または実施が確定しているプログラムの一部についても明らかにした。

1.アフリカ人のイノベーション強化

・ アフリカ人科学者の研究開発技術力の向上のため、ヤンセンファーマはケープタウン大学の創薬・開発センター(H3D)と連携し、アフリカにおいて重要となる医薬品の技術開発のサポートを開始した。

・ アフリカにおいて新しい医療事業を立ち上げる社会起業家コミュニティの支援を行い、社会起業家やスタートアップ企業に対して製品開発や事業化、法律や投資などのアドバイスを行う。

・ B型肝炎の治療法の開発に向けて、ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループ企業であるJanssen Sciences Ireland UCが、南アフリカのウィットウォーターズランド大学と連携している。

2.最も満たされていないニーズに対する包括的な解決策

・ 南アフリカにおける少女のHIV感染拡大を根絶するために、ヤンセンファーマは、南アフリカにおいて、金融資源の提供だけではなく、治療を受けられる環境の確保と支援団体の創設などを実施し、また、その他のサハラ以南の9カ国においても同様の支援を行う。

3.現地への権限移譲と革新的なソリューションの提供

・ ジョンソン・エンド・ジョンソンはグループ企業とともに、低所得者層地域の医療制度を強化するために、ウンジャニクリニックと連携し、看護士の育成と低所得者層への低価格での医療サービス提供へ向けた投資を行っている。当初は19クリニックを対象とし、2018年までに50クリニックに拡大する。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「病気のない世界を創る」というビジョンを掲げており、研究開発、製品開発、製造、ロジスティクス、教育、トレーニングなど全てのバリューチェーンにおいてプログラムを提供している。今回の活動を通じて、自社および他の企業や機関にとっても参考となる事例にしたい考えだ。

【参照ページ】Johnson & Johnson Announces Launch of New Global Public Health Strategy at Opening of New Operations in Africa
【企業サイト】ジェンソン・エンド・ジョンソン

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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