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【国際】MSCI、持続可能な開発目標(SDGs)に沿う株式インデックスを開発

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 金融指数開発世界大手のMSCIは4月12日、社会課題や環境課題に対処する製品やサービスを提供する上場企業のみを集めた新たなインデックス"MSCI ACWI Sustainable Impact Index"を発表した。測定手法は"MSCI ESG Sustainable Impact Metrics"と名付けられ、昨年9月に採択された国連持続可能な開発目標(SDGs)に沿った内容となっている。

 "MSCI ESG Sustainable Impact Metrics"では、17項目からなる国連持続可能な開発目標(SDGs)を、基本的ニーズ(貧困撲滅、飢餓撲滅、社会福祉など)、エンパワーメント(教育、ジェンダー平等、不平等の解消など)、気候変動(再生可能エネルギー、クリーンエネルギーなど)、自然資源(責任ある消費と生産・水資源の持続性など)、ガバナンス(パートナーシップなど)の5つのテーマに分類。この5つのテーマに寄与する製品やサービスからの売上が売上全体に占める割合を計算し、企業の実践程度とした。この割合が50%を超え、さらに最低限のESG基準を満たす上場企業が、"MSCI ACWI Sustainable Impact Index"に採用された。

 "MSCI ESG Sustainable Impact Metrics"の調査対象は、社会課題テーマで世界2,500社、環境課題テーマで世界8,500社。"MSCI ACWI Sustainable Impact Index"で算出される売上割合は年単位で集計されるため、採用銘柄は年単位で入れ替わる。しかしながら、スクリーニング基準である最低限ESG基準については四半期単位でレビューされるため、四半期単位でも多少の入れ替わりは発生する。また、ESGに関する不祥事が発覚した企業は月単位で除外されるか否か判断される。インデックスは30以上の銘柄で構成。セクター配分上限目安は20%、銘柄配分上限目安は4%。

 初回となる今回の銘柄選定結果は、国別でアメリカ40.59%、フランス12.17%、日本7.63%、デンマーク6.44%、イギリス5.83%の順。最大配分銘柄は、自動車部品サプライヤー仏ヴァレオの4.46%、次いで仏シュナイダーエレクトリックの4.12%、英ピアソン4.07%。MSCIが公表した統計によると、2015年11月から2016年3月までのリターン・パフォーマンスにおいて、親インデックスであるMSCI ACWIが98.43であったのに対し、"MSCI ACWI Sustainable Impact Index"は103.29と上回った。

【参照ページ】MSCI ESG Research Develops Framework to Support Alignment with the UN Sustainable Development Goals
【参照サイト】ESG sustainable impact metrics
【参照サイト】MSCI ACWI sustainable impact index

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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