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【アメリカ】ニューヨーク市の廃棄物削減プロジェクト、ゴミ廃棄量56%削減に成功

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 米国ニューヨーク州ニューヨーク市は7月11日、デブラシオ市長が進めた「ゼロ・ウェイスト・チャレンジ」の終了と成果を発表した。ゴミ処分量を劇的に減らすため、小売大手ホールフーズを含めた31社が一丸となり、約2万5千トンの有機廃棄物堆肥化(コンポスト化)と、322トンの食品の寄付に取組んだ。総力を挙げた結果、焼却または埋立によって処分されるゴミの量を約3万7千トンの削減に成功。今回の「ゼロ・ウェイスト・チャレンジ」は、デブラシオ市長の政策である「OneNYC計画」の中で掲げられた「2030年までに埋め立て物をゼロに」という目標を達成するための活動。

 今年2月から6月まで実施された今回のチャレンジでは、参加企業は、リサイクルかリユースを通じ、チャレンジ終了時までに、焼却または埋立処分されるゴミの量を最低50%削減することを目標としていた。今回目標を達成できた場合、さらに目標値を75%、90%に引き上げ、高い目標にチャレンジしていく。結果、参加企業の平均ゴミ削減量は56.5%で、運営側の全体目標値である50%を上回った。4分の3の参加企業は容器包装削減、購入量の削減、デジタルストレージへの切り替えといった施策を実施。例えば、何度も使えるコーヒーカップの導入や、埋立処分しかできないもの用の小型の「埋め立て地ゴミ箱」の導入などを行った。また、同チャレンジでは、定期的に食品ロスが発生する参加企業に対し、食品を必要とする人に食品を配布する団体に食品ロスを送るよう求めていた。

 ニューヨーク州では、2017年にゴミ分別に関する新たな法律の施行を予定している。新法律では、全企業を対象にリサイクル可能な製品のリサイクルを義務化されるとともに、商業用リサイクルに関する規制を簡素化され企業が導入しやすくなる。今回の「ゼロ・ウェイスト・チャレンジ」はそれに向けての前哨戦として実施された形だ。

【参照ページ】ONENYC: Mayor de Blasio's Zero Waste Challenge Wraps Up With Thousands Of Tons Of Waste Diverted From Landfill and Incineration

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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