国際基準規格を策定する世界的機関であるISO(国際標準化機構)とASTM International(米国試験材料協会)は10月7日、急速に成長する3Dプリンターと通称されている「付加製造(Additive Manufacturing: AM)」分野の国際基準規格策定のためのフレームワークを制定したと発表した。新たな技術である3Dプリンターでは未だ特定の国際標準規格が制定されていないが、ISOやASTMはこの分野での国際標準規格作りを進めている。今回両者が策定フレームワークに合意したことで、世界を代表する両機関の足並みが揃うこととなった。
合意されたフレームワークでは、両者で強調して3Dプリンター産業分野での国際規格の需要なギャップを特定した上で、必要な規格を設計していく。規格の中身としては、(1)コンセプトや共通要求事項、安全性など一般的基準、(2)粉末金属など原料に関するものや粉末床溶融結合(powder bed fusion)など加工技術に関するものなど幅広く用いられる分野の基準、(3)個別の原料、加工技術、応用方法などに関する基準、の3つのレベルで国際基準規格が作られる。今回発表されたフレームワークは、ISOのISO/TC261委員会、ASTMのF42委員会ですでに承認されており、両機関にとっての公式なものとなっている。
【参照ページ】ISO and ASTM International unveil framework for creating global additive manufacturing standards
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