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【アメリカ】廃棄物リサイクル事業者と有機食品メーカーが提携。食品廃棄物ゼロを目指す

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 ニューヨークに本社を置く廃棄物・リサイクルサービス提供のリサイクル・トラック・システムズ(RTS)は1月4日、米国東海岸で急成長している有機食品・有機飲料製造ジュースプレスとの提携を発表した。RTSは、リサイクルの専門家を多数雇用し、企業等から廃棄物を回収し、それをリサイクルして販売するサービスを展開している。通常のリサイクル事業者と異なる点は、社内データエンジニアによって徹底的にリサイクル効率を向上していること。また、建築廃棄物から食品廃棄物まで幅広い廃棄物を扱っている。今回の提携では、RTSのサービスを活用することで、企業が掲げる埋立廃棄物ゼロやリサイクル率の向上を実現させることができる。

 今回の提携では、ジュースプレスが製造する有機食品や有機飲料の生産工程で生まれる廃棄物をRTSが回収し、生ゴミを埋立廃棄物ではなく農場肥料に転換する。ジュースプレスは埋立廃棄物ゼロを企業目標として掲げており、RTSとの提携でそれに近づくことができる。

 RTSは、2016年2月から6月までニューヨーク市のビル・デブラシオ市長が展開したキャンペーン「廃棄物ゼロチャレンジ(Zero Waste Challenge)」にも参加。初年度となった2016年にはニューヨーク市の5つの行政区から31社が参加し、2030年までに埋立廃棄物をゼロにする目標を掲げている。RTSは、米スーパー大手ホールフーズ・マーケットで現場研修を実施し、同社の廃棄物を10%削減することに成功している。ホールフーズ・マーケットは、その後もリサイクルとコンポストへの取り組みを進め、既に50%以上の削減率を達成、ニューヨーク市からマイルストーン賞を受賞した。

【参考】ニューヨーク市の廃棄物削減プロジェクト、ゴミ廃棄量56%削減に成功(2016年8月8日)

 ジュースプレスが、有機食品企業として健康的な飲食料品を提供するだけでなく、廃棄物ゼロにも取り組んでいるように、欧米では企業に対して環境・社会への包括的な取組が要求されるようになっている。フェアトレードや有機食品を製造、販売している日本企業やNGOも、製品だけでなく製造工程の環境負荷や、従業員や地域社会の人権や労働慣行、さらには調達元企業のデューデリジェンスも同時に展開しなければ、いずれ評価されなくなる。

【参照ページ】Recycle Track Systems (RTS) is bringing technological innovation and a shared sustainability vision to the waste removal process at Juice Press
【参照ページ】Recycle Track Systems Leads The Way In Mayor's Zero Waste

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