【国際】エアバス、ロールスロイス、シーメンス、ハイブリッド電気飛行機共同開発。2020年初飛行目指す 2017/12/11 最新ニュース

 仏エアバス、英ロールスロイス、独シーメンスの3社は11月28日、ハイブリッド電気飛行機のデモ機「E-Fan X」を共同開発すると発表した。ハイブリッド電気飛行機とは、従来型のジェット燃料と電気エネルギーを組み合わせて動く飛行機。E-Fan Xは、BAEシステムズ製100人乗り中型旅客機「BAe146」をベースとし、2020年の初飛行を目指す。

 仏エアバスは以前から電気飛行機開発に取り組んでおり、一人乗り電気飛行機「E-Fan」は2015年7月に英仏海峡を約36分で横断することに成功した。E-Fanは、リチウムポリマーバッテリーを120基搭載し60kWを出力。航続距離はは45分から1時間で最大速度は220km。2016年には、エアバスとシーメンスは電気推進システムの共同開発プロロジェクト「E-Aircraft Systems House」を開始。今回、ロールスロイスを加え新たに体制を発足した。

  E-Fan Xは、ターボファンエンジン3基と2MWの電気モーター1基の計4基で構成。テスト段階での試験がうまくいけば、さらに1基を電気モーターに置き換え、電気モーターが半分を担う飛行機となる。E-Fan Xデモ機では、ターボファンエンジンと電気モーターを組み合わせることで生じる技術的課題を検証する。

 E-Fan Xの全体設計はエアバスが担当。コックピック、ハイブリッド電気推進システムの制御アーキテクチャ、バッテリー、フライトコントロール等を担う。エアバスとロールスロイスは共同でエンジンファンも開発し、ナセル(エンジンの収納筒)にシーメンスの電気モーターを適合させる技術も開発する。ロールスロイスは、2MWのジェネレーター、発電機パワーエレクトロニクス、ガスタービンを開発。シーメンスは、2MWの電気モーターとモーターパワーエレクトロニクスを担当する。

 世界の二酸化炭素排出量のうち航空業界が排出する割合は多い。現在EUはビジョン「Flightpath 2050 Vision for Aviation」を掲げ、航空業界の二酸化炭素排出量75%、窒素化合物(NOx)90%、騒音65%削減を目指している。二酸化炭素排出量の削減では、バイオ燃料の活用も検討されているが、3社は電気旅客機の実現を目指す。

【参照ページ】Airbus, Rolls-Royce, and Siemens team up for electric future Partnership launches E-Fan X hybrid-electric flight demonstrator
【参照ページ】Airbus, Rolls-Royce, and Siemens to Develop Flying Demonstrator

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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