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【国際】FAO、アジア太平洋地域の水産養殖の薬剤耐性(AMR)問題で対策強化

 国連食糧農業機関(FAO)は9月4日、養殖業での薬剤耐性(AMR)問題への対策として、Network of Aquaculture Centres in Asia-Pacific (NACA)と共同で、アジア太平洋地域の各国政府や水産業専門家らとともに薬剤耐性リスク評価を実施するとともに、監視ガイドラインの整備を行うと発表した。

 世界での水産資源の需要が増加する中、魚介類の養殖は欠かせないものになってきている。養殖業は過去40年間で進化を遂げ、現在世界の90%の養殖はアジア太平洋地域に集中しているという。その一方、養殖が密集して行われるようになったことで魚介類の病気のリスクが増大し、バクテリアや細菌を殺すため抗微生物薬を使うことが一般化している。その結果、抗微生物薬が効かなくなる種があらわれる薬剤耐性(AMR)問題が喫緊の課題として浮上している。その背景には、各区政府の不適切な規制整備、事業者の魚介類の健康状態への配慮の欠如等の問題もある。

 FAOは2015年夏にAMRを深刻な課題として認定し対策を開始。2016年には、2020年までのアクションプランも定めた。今回の協働アクションもその一環。現在、FAO、世界保健機関(WHO)、国際獣疫事務局(OIE)の3機関は、AMR監視ガイドラインに取り組んでいる。8月29日にはバンコクで開催された国際会議で、アジアでのAMR監視ガイドラインの策定を進める計画も発表された。

 アジアでのAMR対策では、FAOは米国際開発庁(USAID)とも共同プロジェクトを展開。インドネシア、タイ、ベトナムの3カ国を対象に、養殖、家畜、農作物の3分野でAMRに配慮した抗微生物薬利用の導入を実施している。

【参照ページ】Asia-Pacific region moves forward with plans to mitigate the risks of AMR in defence of its crucial aquaculture industry and to protect human and animal health
【参照ページ】Experts meet to develop guidelines for monitoring AMR in diseased livestock and poultry in Asia
【参照ページ】USAID-FAO Regional Project on AMR in Asia
【参照ページ】Antimicrobial Resistance

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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