国連教育科学文化機関(UNESCO)統計研究所(UIS)は12月3日、国連持続可能な開発目標(SDGs)の目標4「質の高い教育」の現状をまとめた2018年報告書「SDG 4 Data Digest 2018」を発行した。児童や青少年の教育では、学校に通えないという課題だけでなく、通学しても学習できていないという教育の質の問題も浮き彫りにしている。
同報告書によると、サブサハラ・アフリカでは基礎的な読解能力のない児童のうち、通学していない児童の割合が46%と非常に高い。青少年についてはこの比率が65%にまで高まる。そのため、きちんと通学させるようにすることで改善が見込める。しかし、西アジアや北アフリカ、中央アジア、南アジアでは、基礎的な読解能力のない児童のうち80%は、通学しているにもかかわらず学習できていない。そのため、学校での教育の質に大きな課題を抱えている。
世界全体で見ても、基礎的な読解能力と計算能力が最低基準に達していない児童及び青少年のうち、通学してない人が3分の1、通学しているのに基準に達ししない人が3分の2。目標4「質の高い教育」のためには、学校教育の内容も改善する必要がある。
【参照ページ】Launch of the SDG 4 Data Digest: Tools to Improve Learning Globally
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら