トルコ食品大手Pinar Dairyは8月27日、2020年6月までに同国全土の小規模酪農家1,350人の生産性や品質向上のトレーニングを支援することを発表した。同社は「ビジネス行動要請(BCtA)」加盟前の2014年から酪農の支援を開始し、13都市で酪農家総計7,000人への支援を行った。2017年のBCtA加盟時には、トルコの1,250の農家へのトレーニング実施を目標として設定。この目標の達成を受けて、今回さらに高い目標を発表した。
トルコは牛乳の生産量で世界トップ10に入るが、設備や餌のコストの高騰に伴う小規模酪農家の経営難が課題となっている。さらに、医療サービス欠如や規格外の衛生状況に起因する家畜の健康問題が適切に対処されていないことも、牛乳の生産量や品質に悪影響を与えている。
この課題を受けて、Pinar Dairyは同社のソーシャル・インパクト部門主導で、トレーニングプログラムの「The Future of our Milk is in Safe Hands」を開発。トルコにおける高品質の牛乳生産に向けて、乳製品セクターや小規模酪農家の環境改善を支援してきた。この取り組みにより生産性を高め、農家の収益向上を狙う。
同社のトレーニングはトルコ食料農業畜産省や森林・水省、Milk Producers Unions & Cooperatives and Universities等も協力。女性の酪農家向けに、女性に特化したトレーニングや、他にも動物の健康や餌やり、財務リテラシーに関するトレーニングが用意される。
【参考】Scaling Up: Pinar Dairy expands its farmer training model in Turkey to increase SDG impact
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