シンガポールのコンサルティング大手Asia Research & Engagement(ARE)は10月7日、石炭火力発電の割合が高い中国の大手上場電力会社6社について、気候変動対策に失敗しており、国際的な業界動向から取り残されているだけでなく、中国政府との環境政策とも合致しなくなってきているとするレポートを発表。投資家に対し、リスク認識を促した。
今回対象となっている6社は、中国華能集団、中国華電力集団、大唐国際発電、華潤電力、中国電力国際発展、神華集団の6社。時価総額合計は9,100億米ドル(約97兆円)。各社とも石炭火力発電への依存度が8割から9割と高い。中国での発電全体に占める石炭火力発電は約60%だが、上場6社の依存度がそれより遥かに高くなっている背景には、各社の国営親会社が、再生可能エネルギー発電を別会社化してしまっており、それにより上場6社での再生可能エネルギー割合が高まっていっていない事情がある。
中国では、発電企業多数存在しており、上場企業6社が占める設備容量割合は、わずか35%と少ない。
【機関サイト】ARE
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