Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】食品世界大手、新型コロナへの対応でNGOとの連携加速。カーギル、ゼネラル・ミルズ等

 米国の食品大手は4月、新型コロナウイルス・パンデミックによる食糧及び健康の分野で地域社会やサプライヤーが受ける悪影響を緩和するため、NGOとの協働アクションを加速している。

 カーギルは4月13日、総額3,500万米ドル(約38億円)の寄付を表明した。米国農家に対しては、American Farmland Trustが実施している農家に1,000米ドル(約11万円)を給付する活動に寄付。インドのマハラシュトラ州では、10万世帯に食糧を届けている。インドネシアのパーム油生産地域では、近隣地域や住宅地の消毒や、学校での衛生管理、現地NGOパートナーと連携し給食を自宅に届けるプログラムを展開中。休業で苦境に立たされているレストラン従業員に対しては、全米レストラン協会財団が創設した「従業員救済基金」に資金拠出。同期金は、休業中の従業員に500米ドル(約6万円)を給付している。

 同社は、本社のある米ミネソタ州では、同社のカーギル財団を通じて、フードバンク「Minnesota Central Kitchen」に100万米ドル(約1,100万円)を寄付。また会社の食堂で現地社会向けに毎週1.5万食の食事を提供している。英国では「FareShare UK」、中米では「ケア・インターナショナル」と連携し、食糧難の人々に食事を提供している。オランダとベルギーでは、消毒液16万lを医療機関に寄付。ブラジルでは、製糖工場を消毒液工場に転換し、医療機関に寄付している。

 ゼネラル・ミルズは4月17日、フードバンク向けに総額500万米ドル(約5.5億円)分の食品を生産し、寄付すると発表。フードバンク団体「Feeding America」と連携し、食品を届けていく。同社は4月1日にも、別途500万米ドルを世界各地のフードバンクに寄付することも発表。同社は、昨年にもフードバンク向けに2,100万米ドル(約22億円)の寄付金と、4,000万米ドル(約43億円)分の食事を寄付してきたが、今回はそれに追加する形で実施する。

 モンデリーズ・インターナショナルも4月6日、支援先の団体を公表した。同社は、3月23日に総額1,500万米ドル(約16億円)の寄付を発表しており、4月15日までにそのうち81%の寄付金分配先を決定した。今回の発表では、同社は事業展開している各現地法人から寄付を実施する方式を選択。モンデリーズ・インターナショナルからは、世界保健機関(WHO)支援基金、ケア・インターナショナル、セーブ・ザ・チルドレン、本社のあるイリノイ州やシカゴ市の基金へ寄付。アジア太平洋地域では、赤十字血液センターや救世軍、フードバンク等に。欧州では医療機関が主な寄付先となっている。

【参照ページ】SUPPORTING OUR COMMUNITIES DURING THE CORONAVIRUS PANDEMIC
【参照ページ】General Mills announces “manufacture to donate” initiative to address urgent hunger needs
【参照ページ】Taking Care of Our Communities - $15MM Global Commitment to Local Relief Efforts

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。