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【国際】MSCI、ESG評価公開対象をEU主要企業に拡大。投信やETFでも。EU法や透明性要望受け

 インデックス開発大手米MSCIは5月20日、同社が公開している企業ESG評価の対象範囲を拡大。EUベンチマーク規則(BMR)の規制対象下にある全欧州企業を公開対象にしたと発表した。加えて投資信託及び上場投資信託(ETF)でも一部公開を開始した。

 MSCIは、2019年11月に世界2,800社のESG評価格付をホームページ上に解説した「ESG Ratings」ツールで公開開始。2020年には7,500社まで増やすと言及していた。公開したデータは、総合格付、総合格付の過去推移、各項目の格付レンジ等。各項目の細かいデータについては公開せず、引き続きデータ購入者のみが閲覧できる状態にしている。

 EUベンチマーク規則は、EUのサステナブルファイナンス・アクションプランの中で制定されたEU法の一つ。EUは、ESGインデックス基準「EU気候移行ベンチマーク(EU CTB)」と「EUパリ協定整合ベンチマーク(EU PAB)」の2つを定め、各インデックスに対し基準に照らした情報開示を義務付けている。今回の情報開示でも、EU規則下にあるESGインデックスについての情報も新設した「Index Profile Tool」上で開示した。

【参考】【EU】欧州委TEG、低炭素「ベンチマーク」最終報告書発表。ESGベンチマーク内容開示も(2019年10月4日)
【参考】【国際】MSCI、世界2800社以上のESG評価格付をホームページ上で公開。2020年には7500社に(2019年11月27日)

 さらに同社子会社MSCI ESGリサーチも同日、投資信託と上場投資信託(ETF)の双方について、ESG評価結果を「MSCI ESG Fund Ratings search tool」上で無料開示した。対象となったファンドの本数は約36,000。公開された情報は、ESG格付、ピアランク、グローバルランク、グリーン・ブラウン売上比率、二酸化炭素原単位排出量、取締役会の独立性とダイバーシティ。約200種類あるその他のESG情報については、引き続き有料。

 MSCIは、公開を増やしている理由について、あらためて透明性の向上と説明した。

【参照ページ】MSCI makes public ESG metrics for indexes and funds to drive greater ESG transparency
【ツール】ESG Ratings
【ツール】Index Profile Tool
【ツール】ESG Fund Ratings

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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