重工業世界大手独シーメンス子会社のシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE)は5月26日、彰化県沖の海龍2号洋上風力発電所で同社が開発中の14MW風力タービンが内定されたと発表した。台湾海峡で活発な洋上風力発電建設が進む台湾で、超大型風力発電タービンが誕生する。
今回内定したのは、SGREの「SG 14-222 DD」。採用が決まったのは今回が初めて。ローター直径は222m。パワーブーストを搭載すると最大15MWの出力を誇る。量産は当初から2024年に開始する予定だった。今回の発表では、ナセルの生産を2024年に台中で開始し、タービンをその後に装着していくという。
海龍2号は、300MWのプロジェクトで、カナダNorthland Powerが60%と台湾の玉山能源(台湾)が40%の権益を持つ。玉山能源(台湾)の株式は、シンガポールEnterprize Energy傘下の玉山能源(シンガポール)が持っていたが、権益の半分を2018年に三井物産が取得。その結果、三井物産が権益の20%を持つ形となった。
SGREは、2019年11月に海龍2号の優先的サプライヤー契約権を獲得。当初は6MWから9.5MWのサイズだったが、3月に11MWから15MWサイズへのアップグレードを当局に申請していた。最終的な設置台数は地形により後日判断する。また、同海域の他の発電所プロジェクト744MWでも「SG 14-222 DD」の採用が検討される。
台湾は、アジアの洋上風力発電開発の震源地になっている。
【参照ページ】Towering in Taiwan: new Siemens Gamesa SG 14-222 DD offshore wind turbines planned for 300 MW Hai Long 2 offshore wind project
【画像】Siemens Gamesa Renewable Energy
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