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【イギリス】政府、新型コロナでプロスポーツ試合再開と一般市民集団行動でのガイダンス発行

 英デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は5月30日と6月1日にそれぞれ、新型コロナウイルス・パンデミックに配慮した「プロスポーツの試合再開」と「集団による野外エクササイズ」の許可に関する条件を示したガイダンスを発行した。

 「プロスポーツの試合再開」は、健康・安全に配慮した会場・開催手順のフレームワークとして「ステージ3・ガイダンス」を発行。同ガイダンスは試合の主催者、会場運営者、各スポーツ連盟、クラブチーム向けに作成されており、その内容には医療の専門家の意見が取り込まれている。

 これにより、3ヶ月間停止となっていたプロスポーツの試合が6月1日以降可能となったが、同ガイダンスに遵守しながら実際に試合を再開するタイミングはそれぞれの競技の運営団体に任されている。最初の大規模スポーツイベントになるのは、6月6日に行われる2000ギニーステークス(競馬)になるとみられる。

 英国のサッカーリーグ(プレミア・リーグ等)については現在、方針の最終化に向けて準備が進められており、6月下旬に再開する見通し。試合の開催は無観客にすることが前提となっており、ファンがソーシャルディスタンシングを保ちながら、試合を観戦できるよう、新たな観戦方法を提供が求められている。プレミアリーグは今週、テレビ中継の割合を増やしていくための契約を放映会社と交わした。

 今回のガイダンスで設定された遵守義務は、

  • 移動は集団ではなく個人単位で行い、なるべく公共交通機関の使用を避ける
  • 会場に入る前に、新型コロナウイルスの症状の有無をチェックする
  • 会場周辺では、すれ違いを避けるために、人及び車の移動は一方通行にする
  • 可能な限りソーシャルディスタンシングを保つ(得点時の選手同士の接触や、選手間での接触伴う揉め事は避ける)
  • 身体の接触がやむをえない場合には、新型コロナウイルスによる症状を厳しく観察する
  • 更衣室の使用を最低限に抑える
  • 必須ではない活動(食事提供サービスなど)は控える
  • 最新の英国の公衆衛生に関する勧告に従う
  • 新型コロナウィルスに関する計画・情報伝達の責任者、および医療の責任者を選任する
  • その他、世間一般に向けられている新型コロナウィルスの規制に従う

 今回のガイダンスに先立って、「ステージ1・ガイダンス」「ステージ2・ガイダンス」が5月に発行されており、これらは新型コロナウイルス・パンデミックに配慮した「選手のトレーニングの再開」に関する条件を定めている。今回の「ステージ3・ガイダンス」(試合の再開)を行うにあたって、これらの先行ガイダンスへの遵守が前提条件となる。

 一方、「集団による野外エクササイズ」は、一般市民向けで、ソーシャルディスタンシングが保たれることを条件に、同居人でない最大6人集団での野外エクササイズが今回認められた。これにより、チームスポーツでの練習が可能になった。

 許可の条件としては、2m以上の距離、手洗いの徹底、器具の共有を最小限にすることが求められる。同居人でない7人以上の集まり(同居人の場合には条件が異なる)や、身体の接触を伴うエクササイズは、現段階ではまだ禁止されている。また、野外のトレーニング施設、プール、公園などは閉鎖状態が続く。

 一人または二人(同居人の場合には条件が異なる)での、ソーシャルディスタンシングを保った野外エクササイズは、すでに5月14日に認められており、今回の発表はさらに規制を緩和したもの。身体および精神の健康の観点から、野外での運動は重要であると考えられており、科学的根拠に基づいた安全の裏付けをとりながら、今後も段階的に規制を緩和していく方針。 

 この「集団による野外エクササイズ」に関する許可は、イングランド地方でのルールとなり、他の地方(スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)での活動については、各々の地域の政府がルールを定める。

【参照ページ】GSK announces intention to produce 1 billion doses of pandemic vaccine adjuvant in 2021 to support multiple COVID-19 vaccine collaborations
【参照ページ】Groups of up to six from different households can exercise outside under new rules

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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