サーキュラーエコノミー推進の英エレン・マッカーサー財団が運営するイニシアチブ「Plastics Pact」は8月25日、米環境NGOのRecycling Partnershipおよび世界自然保護基金(WWF)と協働し、米国向けイニシアチブ「U.S. Plastics Pact」を発足したと発表した。60以上の企業・団体が加盟した。
U.S. Plastics Pactの加盟企業は、ユニリーバ、ダノン、ネスレ、コカ・コーラ・カンパニー、ロレアル米国法人、ウォルマート、ターゲット、マース、モルソン・クアーズ、モンデリーズ・インターナショナル、キンバリークラーク、レキットベンキーザー等。他にも、米国飲料協会、プラスチック・リサイクル協会、全米廃棄物・リサイクル協会、The Ocean Conservancy、サステナビリティ・コンソーシアム、リサイクル・再利用推進大手テラサイクル等が加盟し、三菱ケミカルホールディングスのグループ内シンクタンク地球快適化インスティテュートとアリゾナ州立大学の共同研究センター「The Global KAITEKI Center」も加盟した。
U.S. Plastics Pactは、2021年までに、「問題あり」または「無駄」と特定したプラスチック容器・包装のリストを定義し、2025年までに同リストのプラスチック容器・包装を排除するための対策を講ずる。また、2025年までにすべてのプラスチック容器・包装を100%再利用可能、リサイクル可能、堆肥化可能にする他、プラスチック容器・包装の50%を実際に有効にリサイクルまたは堆肥化するとした。さらに、2025年までにプラスチック容器・包装の原料のうち平均30%を、再生素材または植物由来のものに切り替える。これらの目標に対する進捗状況を年次報告する。
エレン・マッカーサー財団は、各地の「Plastics Pact」を結束するための組織「Plastics Pact Network」を運営しており、U.S. Plastics Pactの他には、欧州全域、英国、フランス、オランダ、ポルトガル、チリ、南アフリカにも国別Plastics Pactが組成されている。
【参照ページ】The US launches a national Plastics Pact, supported by all sectors
【参照ページ】What is the U.S. Plastics Pact?
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