エネルギー世界大手ノルウェーのエクイノールは11月2日、一部スコープ3まで含めた上で、2050年までの二酸化炭素ネット排出量ゼロ)(カーボンニュートラル)を宣言した。世界的にカーボンニュートラルへと向かう動きが出ている中、渦中の原油・ガス業界も対応に迫られている。
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同社が今回発表したカーボンニュートラルの範囲は、スコープ1、スコープ2と、スコープ3のうち販売した製品の使用までを含めたもの。実現に向けては、省エネを徹底した上で、炭素回収・貯留(CCS)、自然環境を用いた二酸化炭素固定、水素技術を念頭に置いた。CCSについては、ノルウェー政府も支援している「Northern Lights」プロジェクトを例に挙げた。また、2050年にかけては、エネルギー源ではなく、化成品原料としての石油・ガス市場の割合が高まると見通した。
同社は、2019年から2026年の間、石油・ガスの需要は年率3%で拡大すると予測。同社の低炭素向けた技術開発により、同社のノルウェー大陸棚の原油・ガス埋蔵資源にとって追い風になると強気な姿勢も見せた。また2030年頃からは石油・ガスの需要は減少するとの予測も示し、石油化学分野への事業転換をしていく考えを示唆した。
また再生可能エネルギーでは、発表していた2026年までに4GWから6GW、2035年までに12GWから16GWとの目標を再度強調し、特に洋上風力発電権益の取得を進める戦略を示した。
【参照ページ】Equinor sets ambition to reach net-zero emissions by 2050
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