世界経済フォーラム(WEF)は12月23日、ベトナム政府との間で、プラスチック汚染および海洋プラスチックごみの削減を目指すパートナーシップ「Viet Nam National Plastic Action Partnership(NPAP)」を締結と発表した。
WEFは2020年1月、当時海洋プラスチックごみ排出源ワースト5位内に入っていたべトナムの現状を課題視し、同国がプラスチック廃棄ゼロの都市を構築するための方向性を示していた。
【参考】【ベトナム】世界経済フォーラム、ベトナムをプラスチック廃棄物ゼロ都市するための方向性提起(2020年1月24日)
今般締結されたNPAPは、ベトナムから海へ流出するプラスチック廃棄量の削減や、都市部、沿岸観光地、海洋保護区における使い捨てプラスチック製品の削減等に向けたアクションを実施していくもの。
専門家の間では、プラスチック原料の変更や生産・消費活動の向上を引き続き継続したとしても、地上から海に流れ込むプラスチックごみの量は、2021年から2030年にかけて106%増加すると予想されており、かなり踏み込んだ強力なアクションの必要性が求められている。
ベトナムは、グエン・スアン・フック首相の2019年12月4日の決定(Decision No. 1746/QĐ-TTg)に基づき、政府が、プラスチックごみ削減に向けたロードマップを公表し、2025年までに海洋プラごみの数を半数にすると宣言した。また、2030年までには、海洋プラごみを75%削減し、海岸沿いの観光地や海洋保護区における使い捨てプラスチックおよび非分解性のレジ袋の使用を撤廃すると宣言している。
WEFは、プラスチック問題対策イニシアチブ「Global Plastic Action Partnership(GPAP)」を運営しており、GPAPは各国で踏み込んだアクションを実施するためNPAPを創設。NPAPは、すでにインドネシアとガーナでも展開されている。
【参照ページ】Viet Nam and the World Economic Forum Launch Partnership to Tackle Plastic Pollution and Marine Plastic Debris
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