ベルギー環境NGOネットワークのECOSは7月8日、欧州のプラスチック製品82品目の「グリーン(環境に優しい)」表示を調査した結果、多くの製品が明確には「環境には優しい」ということが言えなかったとの報告書を発表した。
同調査では、欧州には「グリーン(環境に優しい)」を訴求する明確な法律がなく、自由に「グリーン」を謳うことができると指摘。例えば、再利用可能、詰替え可能、リサイクル可能、堆肥化可能、生分解性、再生素材、バイオ素材等でも定義が曖昧となっている。この状況では、消費者の混乱を招くとして、今回の調査に乗り出した。
今回の調査対象は、一般的なプラスチック製品のペットボトル、食器、レジ袋等。ECOSは、国連環境計画(UNEP)が2017年に策定した「製品サステナビリティ情報提供ガイドライン」に基づき「関連性(Relevance)」「信頼性(Reliablity)」「明確性(Clarity)」の3つの観点でチェック項目を作成。それに基づき、82品目の実態を調査した。調査結果に関しては、Rethink Plastic allianceと、Break Free From Plasticからもフィードバックを得た。
(出所)ECOS
これを受け、今回ECOSは、提言をまとめた。
- 法規制や規格での曖昧な定義を全て排除
- 訴求できる内容を法律で規定
- グリーンウォッシュに対する立法と罰則やレピュテーション制裁の強化
- 持続可能な製品の当たり前化
【参照ページ】Nearly half of ‘green’ claims on plastic products could be misleading – read our new report!
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら