【アメリカ】内務省、野生生物保護区での狩猟・スポーツフィッシングを大規模開放。生態系保護 2021/09/02 最新ニュース

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 米内務省魚類野生生物局は8月30日、国立野生生物保護区88ヶ所と、国立魚類孵化場1ヶ所を、狩猟及びスポーツフィッシングのために開放すると発表した。面積は全体で8,500km2で全米史上最大規模。自然環境を活かしたレクリエーション機会を創出することで、環境保護区の拡大を目指す。

 バイデン政権では、内務省、商務省、農務省、大統領府(ホワイトハウス)直属の環境諮問委員会が5月、米国の陸域と水系、海域の30%を2030年までに自然保護区にする政策答申書「America the Beautiful」を、ホワイトハウスの国家気候タスクフォースに提出。今回のレクリエーション機会の拡大も、同政策に則ったもの。

【参考】【アメリカ】バイデン政権、陸域と水域の30%を自然保護区化へ。30×30政策標榜(2021年6月1日)

 魚類野生生物局は、野生生物の個体数確保のための環境政策とともに、狩猟やスポーツフィッシングに関するレクリエーション政策も所管している。全米では、567の国立野生生物保護区と38の湿地管理地区が存在しており、ほとんどの大都市圏から車で1時間以内でアクセスできる。年間訪問者数は6,100万人。市民の憩いの場にもなっている。今回の決定により、狩猟が可能な国立野生生物保護区が434ヶ所、釣りが可能なのは378ヶ所となった。

 また、国立魚類孵化場は70ヶ所に存在し、年間訪問者数も100万人以上。孵化場では、作業風景の見学や魚に関する知識を得ることができるほか、釣り、狩猟、ハイキング、観光、自然研究、バードウォッチング、写真撮影等のアクティビティを楽しむこともできる。今回の決定により、狩猟やスポーツフィッシングが可能な国立魚類孵化場は22ヶ所となった。

 米国の「National Survey of Fishing, Hunting and Wildlife-Associated Recreation」によると、2016年に、狩猟、釣り、その他のアウトドア活動の市場規模は1,560億米ドル(約17兆円)以上。レクリエーション人口は、16歳以上の米国人口の40%を占める1億100万人とも試算されている。

 一方、環境規制は強化する。今回の最終規則では、保護区が位置する州の規則に合わせて、保護区の狩猟・釣りの規則を改定するアクションを継続。安全性や環境保護の観点から、州の規制がゆるい場合に、連邦政府として追加の規制を適用することも決めた。

【参照ページ】Interior Department Announces Largest Expansion of Fishing and Hunting on U.S. Fish and Wildlife Managed Lands and Waters

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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