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【国際】6G通信、早くもサステナビリティ分野に注目集まる。北米が世界をリードする動き

 世界中で5G規格のモバイル通信網の整備が進む中、早くも6Gの議論が活発化してきている。特に、モバイル通信網やデジタル化による環境課題や社会課題へのソリューションに注目が集まっており、投資の拡大も予想される。

 サステナビリティ分野での6G活用についての議論の中心となっているのは、フィンランドのオウル大学が運営する研究開発プロジェクト「6G Flagship」。2019年9月に6G白書を発行して以来、6Gの可能性を示すペーパーを次々発表。2020年月には、国連グローバル・コンパクト(UNGC)と6Gの関連性を分析した白書も発表し、さらに熱を帯びてきている。

 6Gは、ホログラフィック・コミュニケーション、触覚的インターネット、インテリジェント・ネットワーク・オペレーション、ネットワークとコンピューティングの融合等で、新たなナレッジベースの経済圏を創出することが期待されている。6G Flagshipの白書では、実現や課題となる政治、法律、経済、テクノロジー、教育、自然環境の観点で進むべき道を提示した。

 さらに、米業界団体の電気通信標準化連合(ATIS)は2020年11月に、アップル、グーグル、マイクソフト、サムスン電子、LG電子、エリクソン、AT&T、Tモバイル、ベライゾン、ノキア、クアルコム、TSMC(台湾積体電路製造)、インテル、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、デル等が、6Gに関する業界シンクタンク組織「Next G Alliance」を発足。日本企業では、デンソー、アンリツ、シャープの3社が加盟している。

 Next G Allianceは1月、ICG業界が、ICTセクターのグリーン化と、ICTセクターによるグリーン貢献の双方での可能性を分析した白書を発表。モバイルインフラ、無線アクセス技術、データセンター業界、デバイスメーカー等のICTセクターが、ネットワークトラフィックのエネルギー消費量総量を削減する上で、過去10年間での得た知見を紹介している。

 同団体はさらに2月3日、6Gセクターの今後10年間の発展で、北米がリードするための主要ステップをまとめた白書も発表。政府戦略や、国際規格のルール化の在るべき姿を特定した。世界全体の課題分野に焦点を当てることで、国際的に受けいられるルール化を早くも整備しにきている。

【参照ページ】6G Flagship
【参照ページ】Next G Alliance
【参照ページ】ATIS’ Next G Alliance Maps the Path to Sustainable 6G
【参照ページ】ATIS’ Next G Alliance Roadmap to 6G Positions North America at the Forefront of Wireless Technology Development

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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