トヨタ自動車、ダイハツ工業、スズキ、SUBARU、豊田通商、ENEOSの6社は7月20日、バイオエタノール燃料製造の研究で協働すると発表。7月1日に「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」を発足したことを明らかにした。
6社は、カーボンニュートラル型のエネルギーには、バイオエタノール燃料も有力な選択肢と判断。水素、酸素、二酸化炭素を最適に循環させて効率的に自動車用バイオエタノール燃料を製造する技術研究を進めるとした。原料調達から生産までの二酸化炭素排出量削減もスコープに入れた。
今回の共同研究のテーマは具体的には4つ。まず、食料と競合しない第2世代バイオエタノール燃料の製造技術の向上を目指し、生産設備を実際に設計・設置・運転。生産面での課題を明らかにし、解決方法を研究する。
2つ目は、水素製造時に副生成物として発生する高濃度酸素、及びバイオエタノール燃料製造時に発生する二酸化炭素の活用方法について研究する。
3つ目は、第2世代バイオエタノール燃料を自動車等に使用する際の課題を明らかにし、解決方法について研究する。また、原料栽培の生産量から製造される燃料量までのサプライチェーンを予測可能とするモデル式も検討する。
4つ目は、バイオエタノール燃料の原料確保のために、収穫量の最大化と作物の成分の最適化を目指し、最適な栽培方法を提案するシステムを開発する。土壌の成分調査などを通じて、収穫量の予測精度の向上を目指す。
実際には、バイオ燃料の将来性については、必ずしも安泰ではない。EUでは、「Fit for 55」政策パッケージの中で、バイオ燃料に関し厳格なサステナビリティ基準を設定しにいくことで合意されている。
【参考】【EU】EU理事会、再エネ割合40%への引上げで合意。データセンターも省エネ対象(2022年6月28日)
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