スペイン電力大手イベルドローラは9月5日、オーストラリアの再生可能エネルギー転換加速に向け、今後数年間で最大30億ユーロ(約4,300億円)の投資を行うと発表した。設備容量4GWを目標。同社はすでに20億ユーロ(約2,900億円)を投資済み。ビクトリア州首相も歓迎した。
豪政府は2021年10月、2050年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成すると宣言。2022年6月には、アルバニージー首相への政権交代を受け、2030年の二酸化炭素排出量削減目標を28%減から43%減へと大幅に引上げている。
同国の電力市場は、石炭・ガス火力発電を中心とした大規模集中型発電システムから、風力・太陽光発電を中心とした分散型発電システムへと転換を進めている。再生可能エネルギー発電の設備容量の継続的な増加には、送電・配電網の整備と蓄電技術のコスト削減が鍵。
イベルドローラは2020年、豪風力発電インフィゲン・エナジーを買収。ニューサウスウェールズ州南西部Avonlie太陽光発電所、ニューサウスウェールズ州中央部Flyers Creek風力発電所、南オーストラリア州Port Augusta風力・太陽光ハイブリッド発電所等へ10億豪ドル(約965億円)以上の投資を発表済み。
さらに同社は、設備容量1,000MWの世界最大のマウント・ジェームズ風力発電所の権利も取得。クイーンズランド州ブローズサウンド太陽光発電所の買収や、豪スマート省エネ製品開発Autonomous Energyへの出資等、矢継ぎ早に同国の再エネ転換支援を強化している。
【参照ページ】We are investing nearly €3 billion in Australia to lead the energy transition
【画像】Iberdrola
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