
国際民間航空機関(ICAO)は10月7日、第41回総会で、2050年までに国際航空輸送のカーボンニュートラルを実現する長期アスピレーション目標(LTAG)を決議した。ICAO184ヶ国政府と関連57機関から2,500人以上が出席し、2週間の集中討議を行っていた。
ICAOは、2016年の第39回総会で、国際線での二酸化炭素排出量取引制度義務化で合意。今回は長期ゴールを2050年カーボンニュートラルとすることがついに決まった。
【参考】【国際】ICAO総会、国際線への温室効果ガス排出削減制度で画期的な合意。排出権購入を義務化(2016年10月24日)
今回の決議では、LTAGの達成に向け、航空機技術のイノベーション、合理的な運航、持続可能な航空燃料(SAF)の生産と普及等を組み合わせていくことを確認。また、実行可能な資金調達とファイナンス支援の重要性も強調した。SAFの導入では、ICAOが「Assistance, Capacity-building and Training for Sustainable Aviation Fuels(ACT-SAF)」を立ち上げる。2023年に代替燃料に関する第3回会議を開催する予定。
また今回の総会では、2024年以降の新たなCORSIAベースラインが決定。2019年の排出量の85%がベースラインとなり、2030年以降のオフセット要件の計算に使用するセクター別および個別の成長ファクターの改訂比率でも合意したた。
【参照ページ】States adopt net-zero 2050 global aspirational goal for international flight operations
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