紙繊維パッケージのリサイクル率を90%以上に高めることを目指す国際イニシアチブ4evergreen Allianceは12月12日、紙繊維製パッケージのリサイクル性評価プロトコルのベータ版を発行した。欧州での標準的なリサイクル工場のレベルでのリサイクル性能を評価できるようにした。
【参考】【国際】紙容器リサイクル向上4evergreen、回収・分別で提言ガイダンス発表。約50社加盟(2022年9月5日)
紙繊維パッケージは、サーキュラーエコノミーの観点から活用が進んでいるが、実際にどの程度リサイクルできるかは不明瞭だった。そのため、製品ごとにリサイクル性を正しく評価するため、共通尺度を今回設定した。
発表されたベータ版は、セルロース繊維で作られたパッケージング製品を定量的・定性的に評価する体系になっており、結果は-100点から+100点までの範囲で点数化される。これに基づき、サプライチェーン上で点数でレベルを把握できるようにした。リサイクル性の評価では、CEPIのリサイクル性試験法に基づく評価結果を、ユーザーが解釈しやすいようにガイダンス化。リサイクル工程の効率と生産される古紙の品質をカバーするパラメータを提供した。
今回のベータ版は、一旦は完成版として扱いつつも、現在実施している浮遊脱墨や特殊な工場のリサイクル性評価手法の開発を踏まえ、2023年に改訂版を発表する計画。
4evergreen Allianceは12月6日、加盟企業数が100を突破した。
【参照ページ】4evergreen alliance launches landmark industry tool to assess fibre-based packaging recyclability
【参照ページ】4evergreen reaches the 100 members milestone and continues to increase its outreach
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