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【ドイツ】自動車工業会ミュラー会長、「脱グローバル化」ではなく「再グローバル化」提唱

 ドイツ自動車工業会(VDA)のヒルデガード・ミュラー会長は1月11日、年頭記者会見で2023年の展望を語った。長期的に気候保護に対する価値観や信念を国際的に定着させようとするドイツの試みを成功させるには、ドイツがグローバルな存在であり、経済大国としてのロールモデルを示し続けることが重要と語った。

 ミュラー氏は、現在必要なアクションとして、「エネルギー」「インフラ」「原材料」「スピード」の4つを挙げた。エネルギーでは、安価で長期的かつ十分なカーボンニュートラル型のエネルギー供給が必要と言及。あらゆる選択肢を用いるべきとした。

 インフラでは、ドイツが、投資、イノベーション、生産にとって魅力的な場所であり続けるには、アナログとデジタルの双方で優れたインフラが条件となるとした。国家の政策目標に遜色のないインフラ計画と予算が必要とした。

 原材料では、EUに対し、グローバルな原材料パートナーシップとの投資に対する法的保障を数多く確保することを要請。欧州に眠っている原料を開発し、利用しなければならないとした。

 スピードでは、変化へのアプローチや新しいプロセスが官僚主義に阻まれるなら、進歩を阻害し、特に中堅企業にとっては負担となると表現した。

 ミュラー氏は今回、「脱グローバル化」ではなく「再グローバル化」が必要と提唱。ウクライナ戦争でロシア産資源に頼っていたことが裏目に出たドイツの状況について、グローバル化をやめるのではなく、対外関係を多様化する「再グローバル化」が重要とした。また市場志向型の政策を要望。欧州とドイツの産業はイノベーションでのグローバルリーダーとなり、持続可能でデジタルなイノベーションをさらに推進することで、世界中に輸出することができるようになり、それが気候変動での最大のドイツの貢献になると伝えた。

【参照ページ】VDA President Hildegard Müller: "Location and competition policy supports climate policy"

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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