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【日本】IHI、天然ガス熱分解での水素製造で実証開始。グリーン水素普及までの過渡期の技術

【日本】IHI、天然ガス熱分解での水素製造で実証開始。グリーン水素普及までの過渡期の技術 1

 IHIは12月25日、天然ガス熱分解による水素製造の試作機における実験を開始すると発表した。従来のグリーン水素及びブルー水素に加え、クリーン水素製造の第3の手法になる可能性がある。

 グリーン水素は、再生可能エネルギーを活用した水電解による水素製造。またブルー水素は、天然ガスを水蒸気改質し、水素と同時に発生した二酸化炭素をCCUS(炭素回収・利用・貯留)で回収するという水素製造方法。一方、今回IHIが開発に着手した天然ガス熱分解は、天然ガスを加熱し水素と固体の炭素に分解する。そのため、気体としての二酸化炭素を大幅に削減できる。

 今回の手法では、水蒸気改質による水素製造技術と比べ、原単位エネルギーを約4割削減できるという。また,熱分解によって生じた炭素は90%以上が固体として回収されるため,二酸化炭素排出量の大幅な削減が期待されている。同技術は、既存の天然ガス設備を利用できるため、同社は、グリーン水素が普及するまでの既存の天然ガス設備を利用した過渡的な技術と捉えている。

 同社は、12月からIHI横浜事業所において、水素製造量日量10kgで試作機の運用を開始。商用化に向けた様々な基礎データの取得を始める。天然ガス熱分解の触媒には鉄鉱石を使用。鉄鉱石のハンドリングには、同社がが長年保有してきた流動層技術を活用する。

 社会実装では、最大で日量100tの生産を目指す。再生可能エネルギー由来の電力を熱源とし,鉄鉱石と天然ガスの産出国である米国やオーストラリアで2020年代後半の実用化を目指すとした。

【参照ページ】天然ガス熱分解による水素製造試作機での実験を開始

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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