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EU上院の役割を担うEU加盟国閣僚級のEU理事会とEU下院の役割を担う欧州議会は1月30日、蜂蜜、フルーツジャム、フルーツジュース、牛乳の消費者向けマーケティング情報に関するEU指令の改正案で政治的合意に達した。原産地や栄養の観点からラベル表示を強化する。今後、双方での立法手続に入る。
今回の改正は、通称「朝食指令」と呼ばれているEU指令のうち、蜂蜜、フルーツジャム、フルーツジュース、牛乳の4品目に関するもの。正式に成立すれば、特定の食品の成分、表示、名称に関するルールが改定されることになる。
まず、蜂蜜については、原産国は重量順にラベルに表示し、ラベルにはブレンドに占める各国の割合も記載される。また各EU加盟国は、ラベルへの割合表示義務を、ブレンド重量の50%以上を占める4大原産国のみに適用することを選択することも可能。30g未満のパッケージの場合、原産国名を2文字のISOコードで表示してもよい。別途、蜂蜜の不純物を検出し、規制を強化する方法を開発するために、欧州委員会に専門家プラットフォームが設置される。
フルーツジュースについては、減糖商品に対する需要の高まりを反映し、「減糖果汁」「濃縮果汁」「濃縮減糖果汁」の3つの新しいカテゴリーを追加する。さらに、事業者は「果汁は天然由来の糖類のみを含む」という表示を使用することも認められる。
フルーツジャムでは、ジャムとエクストラジャムに関する果実の最低含有量を引き上げる。ジャムは1kg当たり100g増で450g、エクストラジャムは50g増で500gに設定される。これにより、ジャムに含まれる砂糖の量を減らす。
牛乳では、乳糖を含まない粉ミルクの製造処理を認める。
【参照ページ】Breakfast directives: Council and Parliament strike deal to improve consumer information for honey, fruit jams and fruit juices
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