
Jリーグは4月22日、英国に本部を置く国際スポーツ・イニシアチブ「Sport Positive League(SPL)」への参画を決定した。Jリーグと、J1、J2、J3の60クラブ全てがSPLに参画する。
SPLは、サッカークラブの気候アクションを12の観点からスコア化し、進捗や目指すべき方向性を一目で把握できるようにするプログラムを運営している。2025年現在、英イングランド・プレミアリーグ、独ブンデスリーガ、仏リーグ・アン、英イングリッシュ・フットボールリーグの4リーグが参画しており、Jリーグはアジア初、世界で5番目の参画リーグとなる。
SPLの評価観点は「方針・コミットメント」「クリーンエネルギー」「省エネ」「持続可能な交通」「使い捨てプラスチック削減」「廃棄物管理」「節水」「プラントベース・低炭素食品」「生物多様性」「教育」「コミュニケーション」「持続可能な調達」の12個。
Jリーグは、今回の参画を通じ、全60の気候アクションをSPLのプログラムでスコア化していく。具体的には2025年はSPL参画の準備期間と位置づけ、2026年のシーズン移行期の特別大会より正式にエントリーする。パートナー企業、ホームタウン行政、ファン・サポーター、メディア等のステークホルダーの協働を実現できるほど、ランキングが実質的に上がっていくことになる。
Jリーグは同時に、クラブを支援するための制度として「Jリーグサステナビリティ事業活動助成金制度」を新設。12個のカテゴリーに関する活動強化に対し、日本財団から拠出を受けた2億4,000万円を用意。1クラブ400万円が上限だが、状況に応じて複数回申請できる。また、2026年以降は、申請ベースではなく、ランキングに応じて予算を傾斜配分していく予定。
また、Jリーグ自身の活動強化のため、「Jリーグサステナビリティ事業活動助成金制度」を含めた総額3.8億円の「Jリーグサステナビリティ事業活性化プロジェクト」も開始。クラブ支援のためのガイドや、Jリーグ全体のステークホルダーに対する教育コンテンツ等を充実させていく。Jリーグは、リーグ全体で2030年までに温室効果ガス排出量スコープ3含めて50%削減することも宣言している。
【参照ページ】アジア初となるSport Positive League(SPL)参画を決定 -Jリーグ全体でサステナビリティ事業を推進-
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