
YKK APは4月25日、ペロブスカイト太陽電池等を用いた建材一体型太陽光発電(BIPV)の早期社会実装に向け、技術開発を加速するための実証実験を羽田イノベーションシティ(HICity)敷地内で開始したと発表した。実証期間は4月25日から10月20日。
同社は、関電工との業務提携により、窓や壁面を活用する建材一体型太陽光発電の開発を進めている。2024年には東京都秋葉原での実証実験ハウス「Akiba ZERO BOX(アキバ・ゼロ・ボックス)」、2025年2月には札幌市でムービングハウス「SAPPORO ZERO BOX(サッポロ・ゼロ・ボックス)」を活用した雪国での実証実験を実施してきた。
しかし、過去2回の実証は一般公開としたため、広報効果はあったものの、実証での測定については制約をかかえていた。そのため今回の実証は一般公開はせず、データ採取に特化する。さらに、過去の実証実験では、ペロブスカイト太陽電池を内窓のみに設置していたが、今回は外窓にも設置し、同時にデータ収集を行う。
設置するペロブスカイト太陽電池は全部で25枚。実証の内容では、建材一体型太陽光発電(BIPV)における太陽電池モジュールの発電特性、耐久性、安全性等の評価を行う。また、外窓と内窓にガラス型ペロブスカイト太陽電池を設置した場合の発電比較、シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池の発電比較、垂直と屋根上発電の場合の発電比較等も行う。
【参照ページ】「羽田 建材一体型太陽光発電実証実験ラボ」によるペロブスカイト太陽電池などを用いた実証実験開始のお知らせ
【画像】YKK AP
[2025.5.2修正]
一部内容を修正した。
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