
資源開発世界大手英豪リオ・ティントと住友金属鉱山は5月12日、オーストラリア西部グレート・サンディ・デザート地域のWinu(ウィヌ)銅・金プロジェクトに関する合弁事業の最終契約締結を発表した。
同開発区域は、リオ・ティントが2017年に発見した低リスクかつ長寿命の銅と金の鉱床で、今後も拡張性が高いとみられている。両社は2024年12月、合弁事業開始に関する基本合意の締結を発表しており、今回の発表により最終契約の締結に至った。
今回の発表では、リオ・ティントがプロジェクトの運営および開発を実施、住友金属鉱山は、最大4.3米ドル(約625億円)を出資し、プロジェクトの30%の権益を得る。支払いは、1.95億米ドル(約283億円)の初期投資と、今後合意される将来のマイルストーンに基づく条件付支払いが含まれる。規制当局の承認後、2025年中に手続きが完了する見込み。
同プロジェクトの推進に当たり、リオ・ティントは先住民コミュニティとの強固かつ持続的なパートナーシップの構築を目指し、プロジェクト用地を所有する先住民のニャングマルタ族とマルツ族の人々とのパートナーシップ構築に注力。プロジェクト協定に関する交渉も進めている。
環境面では、初期開発として年間最大1,000万tの処理能力を想定したフィジビリティスタディ(PFS)が2025年に完了する見通し。西オーストラリア州環境保護庁(EPA)の環境影響評価プロセスに基づく環境レビュー文書の提出も予定している。
両社は今後も連携し、銅、その他のベースメタル、リチウム分野におけるより広範な戦略的パートナーシップの構築に向けて協業する。
【参照ページ】Rio Tinto and Sumitomo Metal Mining sign Definitive Agreement for Winu Project joint venture
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