
飲料世界大手英ディアジオは8月14日、新たな中長期環境目標を発表。2020年に掲げた2030年目標「Society 2030」を5年ぶりに改訂した。
【参考】【イギリス】ディアジオ、サステナビリティ2030年目標設定。飲酒、D&I、環境分野で25の目標発表(2020年11月24日)
同社は、2020年に「ポジティブな飲酒の促進」「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」「穀物からグラスまでのサステナビリティ主導」の3分野で25の目標を設定。特に12の目標を優先順位の高い目標と掲げていた。今回、半分の期間となる5年が経過した時点で、進捗状況や外部環境を踏まえ、目標をレビューした。
温室効果ガス排出量削減では、スコープ1と2で2030年までにネットゼロ、スコープ3で50%減を目標とし、2025年時点では各々18.8%減、10.2%減を達成。今回の目標を修正し、スコープ1と2は2030年までに50%減、2040年までにネットゼロ、スコープ3は2030年までに26%減、2050年ネットゼロに変更した。
修正した目標は2022年会計年度を新基準として設定。科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)による承認を取得済み。2030年までに再生可能エネルギー100%とする目標はRE100に基づき引き続きコミット。現在使用電力の85%が再生可能エネルギーであり、同排出量スコープ1と2も2022年を基準に約20%削減済み。
水目標に関する進捗では、自社での水消費効率を2030年までに30%減とする目標に対し、2025年までに15.5%減を達成。進捗状況は順調とし、目標を据え置いた。水ストレスの高い地域での水消費効率に関しても、2030年までに40%減の目標に対し、2025年までに20.6%減を達成。こちらも目標を据え置いた。水ストレスの高い地域での水還元でも、2026年までに100%の目標に対し、2025年までに84%を達成。目標を据え置いた。地域コミュニティに対する水・衛生(WASH)支援も積極化している。
容器・包装材では、2030年までにリサイクルされた再生素材の使用率を100%にする目標を掲げ、途中で目標を60%に引下げていたが、さらに今回、50%に引下げた。現在の達成率は46%で、プラスチック容器・包装に限定すると43%。また、包装材重量の総量を10%減とする目標も、販売量成長と相いれず廃止を決定。
また今回新たに、2030年までに10のリジェネラティブ農業プログラムを実施する目標を設定した。2020年以降ですでに5つのプログラムが始動しており、残り5つで達成となる。以前は小規模農家15世帯でのリジェネラティブ農業を実践する目標を掲げていた。
ダイバーシティ&インクルージョンでは、2030年までに女性経営陣比率50%、マイノリティ人種経営陣比率45%とする目標を据え置いた。ホスピタリティ業界の人材育成目標では170万人から20万人へと引下げた。
責任ある飲酒では、飲酒運転と未成年飲酒に関する啓発人数目標を据え置いた。顧客100億人に節度ある飲酒を推奨するメッセージを伝えていく目標については廃止した。
【参照ページ】An update on Diageo’s sustainability goals to build climate resilience
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