消費財世界大手米P&Gは10月5日、同社の全ての家庭用消費財製品で使用している紙・パルプのサステナビリティを高めるため、森林保護の新たなコミットメントを発表した。FSC認証やレインフォレスト・アライアンス認証を取得している森林の拡大を目指す。
P&Gの主力製品のトイレットペーパー「チャーミン」と、ティッシュペーパー「パフス(Puffs)」では、全て国際森林NGOの森林管理協議会(FSC)のFSC認証と、国際環境NGOのレインフォレスト・アライアンスの「レインフォレスト・アライアンス認証」を取得済み。
同社が今回発表した新たなアクションでは、米国とカナダで専門家と協働し、FSC認証を取得した森林を拡大。今後5年間で、同社の消費財製品全体での、FSC認証取得割合を現状の2倍となる75%まで引き上げる。また、カナダでは、FSCカナダとパートナーシップを締結し、トナカイの生息地を保護するため、「FSCカナダ森林管理基準」の適用を開始する。同基準は、トナカイ保護のための基準で、国際NGOからも評価が高く、今回導入を決めた。また、サプライヤーからの調達基準では、先住民族の権利の概念も重視する。
加えて、木材を用いない代替素材の開発も進める。2025年までに、代替素材と、FSC認証を取得しつつ生育の早い木材素材の研究開発に2,000万米ドル(約21億円)を投じる。将来的には、この2つのタイプの使用割合は製品全体で50%以上にすることをアスピレーション目標とした。さらに2025年までに、紙製容器・包装で、100%再生紙に切り替えていく。プラスチックから紙へと容器や包装がシフトする中、紙でも再生紙を用いサステナビリティを高める。
【参照ページ】P&G’S FAMILY CARE BRANDS SHARE NEW SUSTAINABILITY GOALS FOCUSED ON FORESTRY
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