米ESG投資分野アドボカシーNGOのCeresは5月8日、カナダのサスカチュワン大学の水安全保障グローバル・インスティテュート(GIWS)とのパートナーシップ締結を発表した。企業の水消費慣行が持続可能でないことを示すための包括的な評価レポートを作成する。
GIWSは目下、水消費量の多いセクターの事業慣行が、水ストレスの高い地域での水希少性悪化、汚染、生態系破壊、地域コミュニティへの水アクセスリスクを引き起こしていることを示す研究を行っており、Ceresがこれに加わる形となる。例えば、水消費量の多い食品業界はターゲットとなると言及された。Ceresも、水関連の分析ツール開発等で水分野の企業慣行については豊富な知見があり、GIWSに提供していく。
今回まとめるレポートは投資家に対する情報提供を大きな目的とする。また、オランダ政府が主導し、国連と世界銀行が組成した「水に関するハイレベル・パネル」が推進している「Valuing Water Initiative(VWI)」にも成果を提供する。さらに、Ceresが展開する投資家ネットワーク「Investor Water Hub」の参画企業や進行中の研究プロジェクトにも提供し、ベストプラクティスの創出に取り組む。