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【国際】カーギル、カカオ農家支援でネスレと協働。持続可能な牧草地ではNGOとマクドナルドと連携

 食品世界大手米カーギルは3月24日、食品世界大手スイスのネスレがインドネシアで展開するカカオ農家支援プログラム「ネスレ・カカオ・プラン(NCP)」に参画すると発表した。同アクションは、カーギルの持続可能なカカオ調達サプライチェーンの構築イニシアチブ「Cargill Cocoa Promise」の一環。

 NCPは、「より良い農業」「より良い生活」「より良いカカオ」を活動テーマとし、2021年は、農家2,000世帯を対象とする。より良い農業では、農家に対し、良い農業慣行のトレーニング提供や、カカオの木の移植、植樹等を支援。良い生活では、国際人権NGOセーブ・ザ・チルドレンと協働し、児童労働の関与を監視するシステム「児童労働監視改善システム(CLMRS)」を導入する。より良いカカオでは、認証農家やサプライヤーと協働し、ITツールを活用することで、ネスレ向けのカカオ・サプライチェーンでの完全な透明性を確保する

 またカーギルは3月25日、環境保全NGOダックス・アンリミテッド・カナダ(DUC)の呼びかけにより、ファーストフード世界大手米マクドナルドのカナダ法人と協働。2025年までに、カナダの耕作地を506km2の草地や牧草地に転換する。牧場主の支援には、マクドナルドとカーギルが500万カナダドル(約4.4億円)を拠出する。

 カナダには、絶滅が危惧される野生生物60種以上の生息地となっている湿地、湖、川、谷がある一方、その生態系は失われ続けている。今回のプログラムでは、草地を増やすことで、水質向上や二酸化炭素排出量7.5万t削減にも寄与する。

 同プログラムに参加する農家や牧場主に対しては、草地のための種子をディスカウント販売し、技術支援も提供。その代わりに参加者は、10年間牧草を生産し続けることにコミットする。

 また3者の連携は、カーギル独自のイニシアチブ「BeefUp Sustainability」も支援する。同イニシアチブでは、2030年までに、北米の牛肉サプライチェーン全体での二酸化炭素排出量を30%削減を目指している。

【参照ページ】Cargill and Nestlé strengthen support to Indonesian cocoa farming communities through Nestlé Cocoa Plan partnership
【参照ページ】125,000-acre initiative aims to conserve Canadian prairies through collaboration with ranchers
【画像】Cargill

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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