アメリカのマーケティング支援会社Corktown Seedは、企業がステークホルダーの関心を測るための調査ツール「Good Measure」をリリースした。Corktown Seedは従来「顧客の声」を取り入れたブランディングや製品開発のコンサルティングを得意としている会社。今回、彼らが持つ顧客理解のノウハウが、サステナビリティの分野に応用されている。
Good Measureは、ステークホルダーに対してアンケート調査を行い、その回答によってステークホルダーの性格や企業に対して求めている真のニーズを自動的に浮き彫りにしていくツール。KPMGの調査によると、調査回答企業のうち71%がサステナビリティレポートを作成しているが、ほとんどのレポートは、ステークホルダーの企業愛着心を高めるものというよりもむしろ、コンプライアンス報告書になってしまっているという。今回開発されたGood Measureによって、企業はサステナビリティ戦略を立てる上で、ステークホルダーの関心を効果的に考慮することができるようになる。
サステナビリティレポート作成の講習会などに行くと、「スタークホルダー分析をすること」の重要性を耳が痛くなるほど説明される。商品開発の上で顧客のニーズを正しくつかまなければいけないということは、今やほとんどのビジネスパーソンが理解している。同じように、サステナビリティ戦略を立てる上でも、ステークホルダーのニーズ・関心を掴まなければ、効果的にステークホルダーからの支持を集めることはできない。サステナビリティの世界にもマーケティングの概念が生まれていることは、非常に望ましい流れだ。
【企業サイト】Corktown Seed
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