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【国際】国連グローバル・コンパクト、RMIT大学との連携でシティ・プログラムを更なる強化へ

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国連グローバル・コンパクトは7月22日、同イニシアチブの自治体向けプログラム、Global Compact Cities Programme(グローバル・コンパクト・シティ・プログラム)の更なる拡大、強化に向けてオーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(以下、RMIT大学)との提携の更新および、今後5年間で更なる投資を行う計画を発表した。

Global Compact Cities Programmeは国連グローバル・コンパクトのシティ版とも呼べるもので、都市の問題解決に特化したプログラムだ。2003年の創設以来、国連グローバル・コンパクトが掲げる10原則の自治体への適用を推進してきた。RMIT大学はシティ・プログラムの運営事務局を担っており、今回の合意により同大学はシティ・プログラムの普及に向けて更なる資金・人的リソースの支援を実施することが決まった。

メルボルンは2003年に国連グローバル・コンパクトに地方自治体として最初に署名した都市だ。企業、行政、市民団体、大学などが協力しながら、世界に先駆けてシティ・プログラムを様々なプロジェクトを通じて具現化してきた。

国連グローバル・コンパクトへの自治体の参加率は成長を見せ続けており、現在は地方部の市町村から大都市にいたるまで、合計86の都市が署名している。グローバル・コンパクトは都市経営・都市開発の専門家をCity Programmeのスタッフとして起用し、グローバル・コンパクト・ローカル・ネットワークとのコラボレーションを進めることで、同プログラムは参加都市の地域のつながりを強化するとともに都市間のグローバルな繋がりと相互理解も促進している。

国連グローバル・コンパクトのエグゼクティブ・ディレクターを務めるGeorg Kell氏は、「我々は、都市は持続可能な社会づくりに大きな前進をもたらす可能性を持っていると信じている。また、RMIT大学がCities Programmeの大きな前進に向けコミットメントしてくれたことにもとても感謝している」としたうえで、「人権、労働基準、環境、腐敗対策など幅広い分野のサステナビリティに考慮したアプローチをとり、持続可能な解決策を見つけるために企業や市民社会と共に取り組むことで、都市や州自治体が複雑な課題を解決していく姿を我々はこれまで見てきた」と語り、都市が持つ力の重要性を訴えた。

また、RMIT大学の副学長を務めるCallum Drummond教授は「我々は、Cities Programmeのグローバルな事務局運営に向けてより強くコミットメントできることを大変嬉しく思う。我々は将来の社会や環境に対しポジティブでタイムリーなインパクトを作っていくことに大学としてコミットをしている。そのために、地方自治体、市民社会、そしてビジネス業界の協力関係を築いていくことはRMITにとって重要なことなのだ」とコメントした。

今、世界では企業経営だけではなく、都市経営の分野においてもサステナビリティの潮流が高まっているが、シティ・プログラムにおいても企業のCSR活動と同様、行政だけではなく地元企業、大学、市民など様々なステークホルダーといかに上手く連携しながらプロジェクトを推進していけるかが成功の鍵を握る。

【参考サイト】Global Compact Cities Programme 
【団体サイト】国連グローバル・コンパクト

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