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【アメリカ】JPモルガン、公益のためにビッグデータを活用するシンクタンクを設立

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 米金融大手のJPモルガン・チェース(以下、JPモルガン)は5月21日、自社のビッグデータを公益のために分析、活用するためのグローバルシンクタンク、JPモルガン・チェース・インスティチュートをワシントンDCに設立したと発表した。同シンクタンクはJPモルガンの保有する膨大なデータを活用し、グローバルな経済課題に対応していく上で必要となる知見を提供していくことを目的としている。

 設立のタイミングに合わせ、JPモルガンが所有するデータを用いて米国人の月間・年間収入及び消費習慣の推移を分析したレポート"Weathering Volatility: Big Data on the Financial Ups and Downs of U.S. Individuals"が同シンクタンクから発行された。

 新たに設立されたJPモルガン・チェース・インスティチュートの代表を務めるのはDiana Farrell氏だ。同氏はこれまでマッキンゼー・グローバル・インスティテュート、マッキンゼー政府センターといったマッキンゼーの研究部門の理事や米大統領の経済政策担当副次官補を務めた経歴を持つ人物だ。

 JPモルガンの代表取締役を勤めるJamie Dimon氏は「変わりつつあるグローバル経済を理解し適切に対応するためには、リアルタイムのデータと実態調査が必要不可欠だ。我々が直面し続ける経済問題の解決に向けて、行政、民間企業や非営利セクターのリーダーがよりよい決断をしていけるよう、当社が持つデータを駆使して支援するためのシンクタンクを設立した」と語った。

 JPモルガン・チェース・インスティチュートはJPモルガンの持つ多岐にわたる膨大なデータを活用して公益につなげることを目標としており、今後はグローバル経済が抱える様々な課題について分析していく。今後予定されている研究テーマとしては個人の金融行動、中小企業セクター、グローバルな貿易と資本の流れなどが挙げられている。また、同シンクタンクは著名な思想家を集めて自社の研究成果を共有・分析し、さらなる経済成長に向けた政策提案にもつなげていくという。

 かつてない規模の膨大なデータを基に個人の金融行動について分析した初めてのレポートに対しては各有識者からも高い評価が集まっている。関心のある方は下記よりダウンロード可能。

【レポートダウンロード】Weathering Volatility: Big Data on the Financial Ups and Downs of U.S. Individuals
【参照リリース】JPMorgan Chase Launches Global Think Tank Dedicated to Delivering Data-Rich Analyses and Expert Insights for the Public Good
【団体サイト】JPMorgan Chase Institute

(※写真提供:pcruciatti / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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