【国際】世界の持続可能なエネルギーは飛躍的進展も、未だ不十分。SE4ALL調査 2015/06/17 最新ニュース

shutterstock_110700254

 世界銀行およびIEA(国際エネルギー機関)らによる持続可能なエネルギーに関する国際イニシアチブ、SE4ALL(Sustainable Energy for ALL、万人のための持続可能なエネルギー)が5月18日に公表したGlobal Tracking Framework Reportの第二版によると、2010年から2012年における世界の持続可能なエネルギーへの取り組みは飛躍的な進展を見せており、第一版報告時の1990年から2010年の30年間よりも更に大きな進展があったという。

 一方で、同レポートはSE4ALLが掲げる「世界のエネルギーミックスのうち再生可能エネルギーの割合を2倍に増加させる」「世界のエネルギー効率を2倍に改善する」「2030年までに全ての人々に対して近代的なエネルギーへのアクセスを確保するという」というの3つの目標を達成するためには、再生可能エネルギーの更なる加速が必要だと指摘している。

 ”Progress Toward Sustainable Energy: Global Tracking Framework 2015“と題する同レポートは、米国ニューヨークで開催され第二回SE4ALLフォーラムで公表された。同レポートによると、最大の進展はエネルギー・アクセスの面で見られ、2010年から2012年の2年間で電気が使用できなかった人々の数は12億人から11億人に減少したという。

 また、同レポートでは、水力、風力、ソーラーなどの再生可能エネルギーは年率4%で成長しているものの、SE4ALLが掲げる2030年までの目標値に到達するためにはまだ7.5%の成長率が不足しているとしている。同様に、世界的なエネルギー強度は2010年から2012年の間に年間平均1.7%減少したが、2030年までの目標達成に必要な年間2.6%より低い数値ととどまっているとのことだ。

 SE4ALL Global Tracking Frameworkは、これらのギャップを埋めるためには、年間のエネルギー投資を4000億米ドルから1兆~1兆5000億米ドルまで3倍にすることが必要だとしている。400億米ドル~1000億米ドルがあれば全ての人々に電気へのアクセスを提供することができ、全ての人にきれいな料理用の燃料を提供するのには43億米ドルがあれば十分だとしている。

 さらに、同レポートは2030年までの目標実現に向けた課題として、エネルギー・アクセスへの測定する近代的手法の採用、持続可能なエネルギーに関するナレッジとテクノロジーの移行、エネルギーと、水や農業、ジェンダー、健康といった他の開発セクターとを結合することなどを挙げている。同レポートは下記からダウンロード可能。

【レポートダウンロード】Progress Toward Sustainable Energy: Global Tracking Framework 2015
【参照リリース】New Report Finds World Progressing on Sustainable Energy Goals But Still Far From Finish Line
【機関サイト】World Bank
【参考サイト】SE4ALL

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る