コロンビアで大手ホテルチェーンがCSRに大きな投資をしている。コロンビアのメディア、ラ・レプブリカ社が、コロンビアのヒルトンホテル、GHLホテル、オクソホテル、アコーホテルズ、メトロホテルに取材をしたところ、水資源の有効活用と同時にエネルギーの節約、リネン製品の寄付、小さな村の援助や、森林の復元などを強化していることがわかった。
米国系のヒルトンホテルは廃棄物の産出を20%、水資源の利用を10%減らすために2009年にプログラムを実施し始めており、2013年からその成果が出ている。サステナビリティのデータを計測・分析・通知することができる固有のシステム「ライトステイ」を用いて、2,380のヒルトンワールドワイドのホテルで分析を行っているという。
ヒルトンと資本関係が近いメトロホテルも、教会や老人ホーム、病気の子供を援助する機関であるフンデビダなどにリネン製品を寄付している。また、国立職業訓練センターSENAやボリバル学校の生徒に対してインターンシップの機会を提供している。メトロホテルが展開するホリデイ・イン・エアポートはIHGが環境に配慮して設計したグリーン・エンゲージ・ホテルとなっており、再生不可資源の削減に努めている。
英国系のGLHホテルはホテルや建設でのCO2排出量を測ることができる環境測定機器の開発に力を入れており、「CO2削減、さらなる森・生命のパイオニア」計画にも加盟し、森林の保護や復元に取り組んでいる。
フランス系のアコーホテルズは、2011年から水の消費を5.6%節約、日々製品の循環やプロセスの分析を行っており、環境への影響削減に意欲的だ。消費エネルギー、CO2排出の削減も実施しており、グループ経営のホテルのうち90%が廃棄物のリサイクルを行っている。
また、コロンビア現地のオクソホテルは、設計や建設の過程で環境への影響が従来のものより少なくなるようサステナビリティの基準に沿ったホリデイ・イン・エクスプレスを建設した。エネルギーの節約が50%、CO2排出量35%減、飲料水の節約40%、固形廃棄物70%減、そして照明での消費電力を88%削減を実現。
コロンビアでのグリーンホテルは、欧米資本の大手ホテルチェーンが牽引してきている。この動きがローカルのホテルチェーンにも広がると、一層の広がりを見せることになるだろう。
【参照リリース】Los hoteles Hilton, OxoHotel y GHL le apuestan a la sostenibilidad
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